「食のオスカー」とも例えられる「グレート・テイスト・アワード」は、“美味しさ”を一番の基準に選出する、1994年に英国で始まったユニークな食の国際大会です。そのアワードで金賞を受賞した「オリーブ・ブランチ」のオリーブオイル、その美味しさの秘密をご紹介いたします。
2024.6.3
英国の権威あるアワード「グレート・テイスト・アワード」で金賞を受賞したオリーブオイル「オリーブ・ブランチ（Olive Branch）」
今回、お話をしてくださったのは「オリーブ・ブランチ」のカミール・シャーさんです。
Q：「オリーブ・ブランチ」の成り立ちを教えてください。
カミールさん：ロンドンで生まれ育った私は、ギリシャのクレタ島出身のマリアと結婚しました。私たちの家にはたびたびマリアの実家から贈り物が届きます。その中にはマリアの家族が代々受け継いできたオリーブ畑で作られ、後に私たちのビジネスとなるオリーブオイルも含まれていたんです。
クレタ島は、かつてはオリーブオイルの生産が盛んだったものの、近年では観光業が盛んになり、オリーブオイルは住人たち自身が消費する分だけを伝統的な方法で生産していました。クレタ島の外にほとんど出ることがなかった、その秘密のオリーブオイルの味と香りに出会った時、私はとても感動し、ロンドンでその味を広め伝統を守っていくことを決めました。
2011年にビジネスを始めましたが、味はもちろんのこと、トレーサビリティーやサステナビリティーにこだわる英国人の間でその評判はすぐに広がりました。
食のオスカーとも言われる、英国の権威あるアワードである「グレート・テイスト・アワード」で、金賞を受賞。さらに、グレート・テイストを主催する組合「ザ・ギルド・オブ・ファインフード(The Guild of Fine Food)」のベストブランド調査でも、10年連続でトップのエキストラバージンオリーブオイルブランドに選出されるまでになりました。
現在ではオリーブオイルを始め、多種多様なドレッシングの販売も行いながら、クレタ島の伝統に従い自然に寄り添った生産を続けています。
写真：（左）カミールさん、（右）マリアさん
Q：「オリーブ・ブランチ」のオリーブオイルのこだわりを教えてください。
カミールさん：代表商品である、エクストラバージンオリーブオイルを生産するにあたって大切にしている、３つのこだわりをご紹介いたします。
【①伝統的な方法で栽培】
クレタ島は、樹齢約3000年のオリーブの樹もあるほど、伝統的なオリーブの生産地です。
マリアの家族が代々受け継いできたオリーブ畑では、農薬や化学肥料、重機に頼らない伝統的な農法で、品質の高いオイルが取れる“コロネイキ種”だけを栽培しています。
写真上：代々受け継いできたオリーブ畑と手摘みしたオリーブ
写真下：オリーブを収穫しているところ
【②鳥たちに配慮した収穫】
私たちのブランドロゴには、オリーブの枝をくわえた鳥が描かれています。
幸せを届けるという意味の他に、鳥の巣を壊してしまう機械での収穫は行わず、ベストなタイミングのオリーブのみを手摘みをするという、バードフレンドリーハーベスト（鳥たちに配慮した収穫）の伝統も象徴しています。
写真：「オリーブ・ブランチ」のロゴマーク
【③加工・温度管理】
丁寧に手摘みしたオリーブの実を、その日のうちに28度以下のコールドプレスで圧搾することで、風味、栄養素、抗酸化物質を最大限に保持し、0.3% 未満の非常に低い酸度を目標にしています。
写真：温度管理しながら圧搾しているところ
Q：「オリーブ・ブランチ」のオリーブオイルは、どなたが中心となって生産されているのでしょうか？
カミールさん：クレタ島で代々にわたってオリーブ畑を所有しているヤニス・コイナキスです。マリアの父親でもあり、現在90歳になりますが、今でも現役でオリーブオイルの生産に携わっています。
伝統的な無農薬栽培で木を長持ちさせ、枝に巣を作った鳥たちを守るためにも手摘みで収穫。フレッシュな香りと、フルーティー且つスパイシーな後味が楽しめる、最高の状態での収穫と加工にこだわって生産しています。
写真：（左）オリーブ畑のオーナー、ヤニス・コイナキスさん （右）マリアさんとヤニスさん
Q：そんなこだわりの製法で生産し続けられている「オリーブ・ブランチ」のオリーブオイルは、どこで購入できるのでしょうか？
カミールさん：残念ながら現在実店舗はございません。日本国内では今まで流通していませんでしたが、このたび#英国ライフ オンラインストアで初めて販売していただくことになりました。今、手に入るのは「#英国ライフ オンラインストア」だけです。
エクストラバージンオリーブオイルは「オリーブ・ブランチ」を代表する製品で、最もストレートにシングルオリジンのオリーブオイルの香りと味を楽しんでいただけます。ぜひ一度お試しください。
写真：「オリーブ・ブランチ」エクストラバージンオリーブオイルがある食卓風景
Q：おすすめの楽しみ方を教えてください。
カミールさん：お好みの新鮮な野菜や魚などの引き立て役として、摘みたてのハーブのような新鮮なフレーバー、フルーティーな味わい、ほのかにスパイシーな余韻をお楽しみください。
おすすめはヘブリディアンスモークサーモンやマルドンシーソルトとの組み合わせです！英国らしいシンプルな日常の食事にぜひお使いください。
※本文中でご紹介しているオリーブオイルは、数量限定で#英国ライフのオンラインストアで販売しております。
※記事に掲載されたイベント情報や商品は、売り切れ・変更・終了する場合がございます。
※売り切れの節は、ご容赦ください。
※表示価格は、消費税を含んだ税込価格です。