◎2月5日(水)〜2月11日(火)
◎11F フォーマルきもの
繊細かつ気品あるグラデーションや
時代を超えて愛される古典柄など
独自の技法と美意識を感じる藤井寛のきものをご紹介します。
藤井 寛(ふじい ひろし)氏
【略歴】
1935年 下絵師である 藤井 桃陰の長男として生まれる。
1956年 藤井画房設立。当初はお誂えの受注制作のみを手掛ける。
1972年 富宏染工株式会社設立。同時に工房を設立。
伝統的な手描き友禅の第一人者として、京都に工房を構え
後進を育てる環境を作り職人と共に製作に携わってきました。
【工房のものづくり】
手描き京友禅は、白生地に糸目糊を使い模様を描いて染めるため、
隣り合う色が混ざらず、絵画のように繊細で多彩な染め文様ができあがります。
その中でも藤井寛の工房は、独自の技法で作品を制作しています。
通常の挿し友禅は筆を用いますが、
きものにより深みを出すため、細部に至るまで刷毛(はけ)を使用しています。
刷毛で染めることにより糸に染料が染み込み
生地の質感や色の発色に違いが表れ、独自の魅力が生まれます。
友禅染めでは、通常は柄に彩色した後、柄を糊で覆い防染して地色の部分を引き染めしますが、工房では“よけ染め”という技法で地色の部分も全て刷毛で染めあげます。
“よけ染め”とは、彩色された柄以外の地色部分を
大小の刷毛を使い、柄を浮かび上がらせるように“除けながら染める”
独自の技法です。
一つ一つ作った地色をよけ染めによって染め分け、自由に組み合わせることで
工房の特色でもある繊細かつ優美なグラデーションの表現が可能になります。
※写真はイメージです。
※写真はイメージです。
期間中は礼装きものを中心に、工房のきものが多数揃います。
【出品作品】
・訪問着 748,000円から
・色留袖 858,000円から
・付下げ着尺 528,000円から
・色無地 308,000円から
・振袖 1,870,000円から
※いずれも原反・絹100%
※記事に掲載されたイベント情報や商品は、売り切れ・変更・終了する場合がございます。
※売り切れの節は、ご容赦ください。
※表示価格は、消費税を含んだ税込価格です。