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◆笑いの和文化の象徴、落語
笑いの日本文化を象徴する落語。社会風刺による滑稽さや、時代背景を映した人間ドラマなど、そのストーリーには様々な要素が散りばめられています。意外性や巧妙な筋立て、落語家の独特な声色(こわいろ)や絶妙な間のとり方など、多くの魅力を持つ話芸である落語は、笑いや感動を味わえる芸術として、時代を超えて多くの人々に支持されてきました。
そんな落語の魅力をより深く知るため、落語界きっての古典芸能通(ツウ)と評判の落語家･桂 吉坊(かつら きちぼう)さんに、落語やご自身のこと、また初めての方でも楽しめる、鑑賞のポイントなどをお伺いしました。
◆落語家･桂 吉坊
＜桂 吉坊(かつら きちぼう) プロフィール＞
落語家。 1981年 兵庫県西宮市生まれ。
1999年1月10日 桂 吉朝(きっちょう)に入門。同年3月14日に「岡町落語ランド」において「東の旅～煮売屋」で初舞台。 2000年4月から桂 米朝(べいちょう)のもとで内弟子修業。2003年4月に内弟子を卒業。以後、古典落語を中心に舞台を重ねる。 2007年にはG2プロデュースの舞台「地獄八景 浮世百景」で役者としてもデビュー。2008年公開の映画「能登の花ヨメ」では謎の旅人として映画デビュー。 2011年 咲くやこの花賞大衆芸能部門受賞。 2012年 なにわ芸術祭新人賞受賞。 2014年 第9回繁昌亭大賞奨励賞受賞。 2016年 国立演芸場 花形演芸大賞 銀賞受賞。 2019年 国立演芸場 花形演芸大賞 金賞受賞。 2023年 令和4年度大阪文化祭賞 奨励賞受賞。 2023年 第3回古典の日文化基金賞受賞。 2023年 第18回 繁昌亭大賞受賞
――落語家になろうと思われたきっかけは。
「中学生の時に、何とかして高校に行かずに済む方法はないのかと探していて、落語家は中卒でもなれると知って。結果的には、のちの師匠になる桂 吉朝(かつら きっちょう)に、『高校には行け』と言われて入りましたが…」
自虐ネタには事欠かない桂 吉坊さん。素直で自己主張は控えめですが、繁昌亭大賞を受賞するなど、落語家としての近年の活躍は目を見張るばかりです。
◆忘れられない初舞台
――落語家になって良かったことや、忘れられないエピソードなどがありましたら教えてください。
「ほかでつとまるような社会性のある人間ではないので、落語という世界があったこと、師匠に出会って弟子にしていただけたことが、良かったことでしょうか」
「忘れられない出来事はたくさんありますが、初舞台でセリフが飛んで、絶句というより思い出すまで黙ってました。あの時の舞台袖の師匠の姿は忘れられません。一年ほど経ってからそのことを師匠にムチャクチャ怒られました」
吉朝師匠が吉坊さんを怒ったのは、なんと一年後。そこに師匠の深い愛情を感じます。
◆落語の始まり
――歴史のある落語ですが、そもそもいつ頃、どんな風に始まったのでしょうか。
「ココが始まり、というような事件(笑)はないですが、“はなし(咄･噺)”をして生業(なりわい)にしていた始まりが、江戸時代に三都に現れた三人、露の五郎兵衛(京)･米沢彦八(大坂)･鹿野武左衛門(江戸)とされています」※諸説あります。
◆落語にある、プレゼンの技、優しさのまなざし
――巧みな話術や軽妙な動きなどさまざまな技術が詰まっていますが、そんな落語から学べることはどのようなことでしょう。
「何より目の前のお客さんに伝わらないといけませんから、今どきで言えば“プレゼン”のための技はたくさんあると思います。そして、落語の世界の登場人物の持つ“優しさ”は、今の損得勘定の世の中とは違うまなざしがあると思います」
◆阪急うめだ本店で落語イベント開催
――7月14日(日)に阪急うめだ本店で吉坊さんの公演を開催予定です。どんな演目をお考えでしょう。よろしければ、その見所などを教えていただけますか。
「もちろん落語を楽しんでもらえれば、それだけで十分と思いますが、落語家って何なのかを見ていただくのも、またそのプレゼン能力を盗みに来ていただいても結構です。演目は、当日お集まりの皆様に今日はこのネタが一番お好みかなぁと思うものをお出ししたいと思います。お楽しみください」
◆初めての落語
――落語を初めて見る方に、楽しみ方のポイントやアドバイスはありますか。
「そうですねぇ…。一言で言うと、とりあえず来てみて、なのですが、それではあまりに丸投げですので(笑)。でも、あらかじめ何か予習したりするより、例えばSNSで気になった落語家の会に行ってみたりとかもアリではないでしょうか。寄席というのは動くカタログみたいなもんですから、行きたいけど、どこに行けばいいのか分からない人には、今回のイベントはオススメです。あとは、スマホの電源さえ切っていただいたら見方は自由ですよ」
にぎやかな出囃子の音と共に愛嬌たっぷりの落語家が高座に登場したら、ワクワクでいっぱいの異次元ワールドのはじまりはじまり。遊び心やウイットのあるセリフ回しに乗せられ、いつしか巧みな話芸にどっぷりはまり、心地良く引き込まれる小粋な落語の世界。何はともあれ、気楽に落語を鑑賞してみてはいかがでしょうか。“よせ”なんて、野暮なことは言いっこなしです。どうも、おあとがよろしいようで。
■【外商お得意様・ペルソナ・うめだ阪急ポイントカード会員様限定】“ゆかたと落語を愉しむ体験セット”
※うめだ阪急ポイントカードは即時発行も可能です。（入会金・年会費 無料）
阪急うめだ本店にて落語家･桂 吉坊が落語の楽しみ方をレクチャー。後日、天満天神繁昌亭にて昼席をご鑑賞いただきます。 さらに、ゆかた着付けレッスンをお申し込みの方の特典として、鑑賞日にプロカメラマンによる記念撮影を実施。 舞台上で記念撮影ができる貴重な機会です。
◎参加費: 11,000円(天満天神繁昌亭 昼席チケット代/レストラン･カフェチケット3千円分含む）
●体験セット1日目: 桂 吉坊 公演
◎7月14日(日)午前11時から(約90分)
◎10階 特別室C
●体験セット2日目: 天満天神繁昌亭 昼席鑑賞
◎8月25日(日) 集合: 午後1時/公演: 午後1時半から(約150分)
◎天満天神繁昌亭
※満席の際はご容赦くださいませ。
●オプション: ゆかた着付けレッスン(衿なし、半巾帯)
◎11階 きもの売場 火･木･土 午前10時半～、午後1時～、3時～、5時半～ 開講
◎受講料: 7,150円 (120分)
※当プラン限定、特別価格でのご案内です。ゆかたを着て風流に落語を鑑賞してみませんか。
※ご予約について: お電話またはきもの売場公式LINEアカウントにてお問合わせください。
電話: 06-6361-0381（代表）きもの売場
※#阪急大人の学び“落語鑑賞”でのお申込みとお伝えください。
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