2024.10.8
◎1F リビング
「寒露」の頃になると、朝晩の冷え込みが厳しくなってきます。
外の澄んだ空気が気持ちよく、日中は秋晴れの日もあり過ごしやすい時期です。
寒露の時期には、秋の収穫の時期を迎えます。
新米や栗、きのこやレンコン、柿など、旬の美味しい食材が味わえるのも魅力です。
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋など、秋を楽しめるこの時期に、
何か新しいことを初めてみるのもいいですね。
また菊の花が美しく咲き誇り、見頃を迎えます。
菊は高貴なお花として品位も高く、秋を象徴するお花として、各地で菊まつりや菊人形などが行われます。菊は鑑賞するだけでなく、食用としても取り入れられており、普段の生活にも慣れ親しまれています。
秋の深まりとともに、冬の訪れも少しずつ感じるようになります。
過ごしやすいこの季節に、秋を満喫してみませんか。
神の恵みに感謝する神嘗祭
その年に収穫された新穀を天照大御神に捧げる五穀豊穣の感謝祭で宮中祭祀のひとつです。
伊勢神宮で毎年10月17日に行われ、年間1500回ほどある伊勢神宮の祭祀の中で最も重要とされています。
神嘗祭では、天皇陛下が自ら皇居の御田で育てられた初穂が捧げられ、全国各地の農家からは懸力（かけちから）と呼ばれる稲穂も奉納され、神の恵みに感謝を伝えます。また天皇陛下は当日、皇居内の神嘉殿にて伊勢神宮を御遙拝になられます。
神嘗祭は日本書紀にある神話を由来とし、大宝律令にも神嘗祭を行うことを定める記載が見られるなど、古くからの長い歴史をもつ日本の行事です。古式ゆかしい伝統行事に思いを馳せ、恵みに感謝しながら新米を味わってみるのもいいですね。
季節のお花のご紹介
夏の終わりから秋の初めに小さな花を先端にフサフサと咲かせる「フジバカマ」は
花の色が藤色で、花弁の形が袴のような形であることから
この名前がつけられたと言われています。
万葉集にも登場し、秋の七草の1つとして親しまれている一方
主要な生息地である河川改修などの環境の変化で数が激減し
環境省のレッドリストでは、準絶滅危惧種に指定されています。
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