[おうち時間を心豊かに] [Time of "Grace" 本館4階] [インテリア] [ファッション]
2023.04.24
売場ニュース
毎日をちょっと楽しく、ちょっと幸せに過ごすためのヒントを私たちに共有してくれるライフスタイルプロデューサーのWakoさん。その創意工夫の芯にあるのは「旅するように暮らし、暮らすように旅したい」という思いです。何を隠そう、新たにオープンする神戸阪急4階のベッドルーム提案コーナー「ラ・ノクタンビュール」も、Wakoさんのそのセンスに学びながら、売り場づくりを進行中なのです。毎日繰り返されるおうち時間を、少しでも心満たされるものに。そして旅先でもいつも自分らしくいられるように。そんな暮らしのスタイルを探しに、Wakoさんのお宅を訪ねました。
暮らしのリセットと原点回帰。その先に見つけた幸せ
2004年に白金台にセレクトショップを開いて以来、3人の子どもを育てながら、店の経営と並行してアパレルブランドも切り盛りしてきたWakoさん。しかし多忙な生活を約10年続けたのち、Wakoさんは「“おうちの人”に原点回帰する」と決心してライフスタイルを一変します。2015年のことでした。
「子どもたちと過ごす時間や、旅をする時間を確保したくて自営の仕事を選んだはずなのに、気づけば過剰に忙しくなっていて……。それで一度リセットしよう、って思ったんです。何かを手放すと、また新しいものが手に入るっていうじゃないですか。それからはお店を閉めてテレワークに切り替え、ちょうど引っ越したばかりだったこの家の巣作りに専念したり、子どもたちを連れて愛媛に3ヶ月ほどプチ移住したり。 “旅するように暮らし、暮らすように旅する”ということを意識し始めたのはその頃からですね。」
自然豊かな愛媛へのプチ移住に続き、翌年の夏には大好きな南仏プロヴァンスに滞在。どちらの土地でも、「ただただ日々を丁寧に楽しむ」幸せにどっぷり浸かったのだとか。朝日とともに目覚め、部屋に花を飾り、手づくりの食卓を囲む。夕暮れにはキャンドルを灯してワインに舌鼓。地元で採れた新鮮な野菜や魚があれば、オリーブオイルと塩だけのシンプルな調理でも驚くほど心が満たされることを改めて感じたのもこの時期でした。
もともとおうち時間が大好きで、家事もまめにこなすタイプ。今のWakoさんの暮らし方は、これまでの経験で身につけたセンスや、このリセット期の気づきをプラスして、少しずつご自身の手で作り上げてきたものです。そんなWakoさん流「暮らしのゴールデンルール」を見せていただきましょう。
幸せな1日の始まりに欠かせない、朝のルーティン
夜明けより早く起きて、ハーブティーで心身のスイッチオン。
「朝は4時か4時半には起きます。まだ太陽も出ていなくて真っ暗(笑)。だから今日も頑張るぞってやる気を出すためにハーブティを入れるんです。リーフティーやティーバッグなどいろいろ揃えている中から、その日の気分で選びます。」
好きな香りのスプレーを使って、ホテルみたいに毎朝ベッドメイク。
「ベッドメイクは夜のいい眠りのために欠かせません。フランスで調香してもらったリネンスプレーを使ってシーツのシワを伸ばして。毎晩、ああ幸せだなあと思いながらベッドに入れますよ。それに日中、整っていない場所が目に入ると心がささくれ立つでしょう?ベッドが整っていると、ちょっとごろ寝しようとはならない、っていうメリットもあります。」
調味料やスパイスは市販のパッケージのままではなく、透明な容器に詰め替えて統一感を。いつも整然と並んで、料理のアンテナを刺激してくれます。
すべてのものが指定席に収まるよう、毎朝おうちをきれいにリセット。
「たいてい朝7時半か8時までには家事を全部終わらせてしまいます。朝の家事はまずキッチンを全部きれいに拭き上げるところから。すべてのものが収まるべきところに収まっている状態に整えるのが日課。やっぱりおうちがきれいだと自分が機嫌良くいられるから。」
好きなバスオイルを入れたお風呂で、朝のご褒美時間。
「お風呂は朝も夜も入りますが、とくに朝のバスタイムが好き。好きな香りのお湯に浸かって、家事タイムから仕事タイムへのスイッチを切り替えるんです。何種類か揃えているお気に入りのイギリス製バスオイルは、旅先にも必ず持っていく私の必需品です。」
その日のToDoリストも、叶えたい夢もなんでもノートに書き出して。
「私はスマホよりも断然紙のノート派!ToDoリストを片っ端から書き出して、できたものから消していく達成感が好きなの。ToDoリストのほかには、新月の日に自分と向き合うためのノートもあります。叶えたい夢や目標を書くんですが、3ヶ月前に自分が書いたノートを見直してみたら、“叶ってるじゃん!”って思うこともあって。“書くと実現する”という効能は確かにあると思いますね。」
夕暮れが待ち遠しい!16時から始まる幸せタイム
夕暮れになったらオフモード。日中とは違う時間の流れを楽しんで。
「夕暮れどきが1日の中で一番好きで、もう私の生活のすべてがこれを中心に回ってると言っていいぐらい(笑)。沈む夕日を見ながらリラックスしたいから、16時以降は仕事の予定は入れません。仕事の手を止めてキャンドルを灯し、赤ワインのグラス片手にごはんを作り始めます。友だちが訪ねてくることもあり、キッチンに立ちながら食べたり作ったり飲んだりおしゃべりしたり……で3時間ぐらいあっという間。」
お気に入りのナイトウエアで優雅な非日常性を。
「誰かに見せるためじゃなく自分自身のためにナイトウエアにはこだわりたくて、オリジナルでいくつも作っています。大切にしているのは、まるで映画のワンシーンみたいな非日常性。背中が大きく開いたキャミソールドレスやショートパンツのオールインワンなど、女性らしさを堪能できるものが好きです。朝目覚めたら上からローブをさっと羽織って、優雅な気分のまま家事をしちゃいます。」
寝室にはスマホを持ち込まず、安眠にいざなう香りを枕元に。
「日によって違いますが、21~22時にはお水と本を持って寝室に行きます。寝る前にスマホを見てしまうと安眠の妨げになるので、早めに機内モードにして寝室の外に。枕元のチェストには、安眠にいざなってくれる香りのルームスプレーやロールオンを常備しています。」
番外編/旅にも持っていく、暮らしのエッセンシャルアイテム
ホテルを「私の巣」に変えてくれるキャンドルセット。
「ホテルにチェックインしたら、何はともあれ“巣作り”を始めちゃうのが私のクセ。テレビのリモコンとか説明書とか、目障りなものは全部引き出しに片付けて、お花を飾ってキャンドルを灯して、ようやくひと息つくんです。キャンドルは旅先で買うこともできますが、着いてすぐ使えるキャンドルとライターがあるとやっぱり便利だから、携帯用ボックスに入れて常に持ち運ぶようになりました。」
お気に入りのハーブティーやスパイス、オリーブオイルなどもポーチに忍ばせて。
「ハーブティーも必ず何種類か持っていきます。最近はカフェインを避けるためにコーヒーや紅茶を飲まなくなったので、好きな香りで心を落ち着かせてくれるハーブティーは手放せません。あとは携帯用ボトルに入れたオリーブオイルやハーブミックスソルトも。買ってきたおむすびやゆで卵とか、ゆでただけの野菜も上質な調味料があればとびきりおいしくなります。」
日常に欠かせない音楽を、いい音で。
「旅先でも音楽は欠かせないから、ポータブルのBlueToothスピーカーもトランクに。日中と夜とでは、流す音楽のテイストも変えて楽しみます。水に濡れても大丈夫だから、お風呂でも使えるんです。」
さまざまな暮らしの工夫を楽しそうに語るWakoさん。なんでもない日常に楽しみの種を蒔いてゆくそのポジティブな姿勢には、「自分を幸せにするのは、自分」というきっぱりした意志が見え隠れするようで、ハッとさせられます。
2月某日、打ち合わせのため神戸阪急を訪れたWakoさん。
そんなWakoさんとセッションを重ねながら、大人女性のためのベッドルームを提案するのが神戸阪急4階の「ラ・ノクタンビュール」コーナー。「旅するように暮らし、暮らすように旅する」エッセンスを散りばめて、誰にも邪魔されず、自分自身を慈しむひとときをあなたに。今日からひとつ、ふたつ、取り入れてみたくなるアイデアにきっと出会えるはずです。
(なるのだ編集室 松本幸)
1979年生まれ3児の母。ライフスタイルプロデューサー。インテリア、食、季節のイベント、休日の過ごし方、ファッション、旅まで、生活全般にわたって「毎日をちょっと楽しく・ちょっと幸せに」するアイデアを提唱し続ける。白金台のアトリエショップLa Maison Blancheも人気。Instagram:https://www.instagram.com/wako_world/