英国カントリーサイド 秋の風物詩~秋のリース作り2・創作編~

英国の1年を、時候に沿ってお届けする【英国365日】。
英国バッキンガムシャー在住の英国政府公認ブルーバッチ観光ガイド 木島・タイヴァース・由美子さんの前回の取材記事『英国カントリーサイド 秋の風物詩~秋のリース作り・導入編~』のつづきをお楽しみください。

「私の家にはアイヴィーがたくさんあるので、今日はアイヴィー無しのリースを作りたいです。」

とナタリーさん。もちろんOKです。
「同じ先生に同じように習っても、こんなに違うリースができるんだ!」
と感激していました。(写真左)

アイヴィーはどこにでもあります。都会以外ですが。
これが木に巻きついて、木を窒息死させてしまうので
木を守るために切り取ることもあります。
でも葉はツヤがあってキレイですし、控えめですが花も咲かせます。(写真右)

時々レベッカが各テーブル周ってアドバイス、コメントをしてまわります。

彼女はいち早くそれぞれのセンスをつかみ取って、参加者の個性を引き出してくれます。
流石!と思う事しきり。

私がレベッカからもらったアドバイスは
「アイヴィーを使って流れるように、こうしたら?」とか、
「かぼちゃは少し重たいので、4本の針金を使ってこのように刺して、落ちないように。」
とか、「同じ種類の葉ならどれも同じと思わずに、一本一本の個性を使ってあげて。」
など色々言われました。
私にとっては初めてのリース作りだったので「ふむふむ。そうなのか!」と気付きが多かったです。

かぼちゃは結構重たいので、4本の針金で支えています。
(写真左上→かぼちゃ表側)
(写真右上→かぼちゃ裏側)
トウモロコシも針金で支えます。(写真左下)

そして私が皆さんにお伝えしたい、とても大切なこと!
"リースの台"についてです。
通常リースの台はオアシスを使うことが多いのですが、
今回のものは環境を考えて"苔"にしています。
COP26のこともあり、英国は環境破壊に敏感です。(写真右下)

時々リコッタとヴェスパが様子を見に来ます。

とてもリラックスした雰囲気です。

リースを作りながら、紅茶とケーキも一緒に。
「お行儀が悪い」なんて言われそうですが、食欲の秋です。
お花とケーキが好きな人には天国のような時間が流れていきます。
このケーキは家の近くの野原で摘んだブラックベリーを使って私が焼いてきたヴィーガンのケーキです。

約2時間のセッションはあっと言う間に終わりました。
最後の仕上げにカボチャやトウモロコシ、ホウズキなどを飾ります。

→最終話『英国カントリーサイド秋の風物詩~秋のリース作り3・完成編~』へ続く。

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