英国の1年を、時候に沿ってお届けする【英国365日】。
8月は、英国君主の公邸「バッキンガム宮殿」について。
英国バッキンガムシャー州在住で英国政府公認ブルーバッチ観光ガイドの木島・タイヴァース・由美子さんにお話しいただきます。
それでは、木島さんの#英国ライフ・コラムをお楽しみください!
公式接待の場である舞踏室(ボール・ルーム)は、年20回の叙勲式が行われ、受章者が女王陛下または代わりの王族から勲章を授けられる部屋です。一度に70~100名の受章者を迎えます。
また、外国の国家元首が英国を訪問される場合、公式訪問の初日に女王陛下を含む王族が歓迎晩餐会を催すのがこの部屋です。部屋の広さは長さ34m、幅18m、高さ14mになります。
楽団席では王室楽団が演奏し、それは最も華麗な晩餐会と言えるでしょう。正装をした方々は、王室コレクションの銀食器で飾られたU字型のテーブルで晩餐を楽しみます。