自分時間を大切にする英国の日常。その中心にはいつも紅茶があります。
一杯の紅茶から生まれる豊かな時間を、毎月英国の紅茶ブランドをピックアップしてお届けする【英国のティータイム】。
4月は、英国の老舗紅茶商「ファーラーズ」について。
英国バッキンガムシャー州在住で英国政府公認ブルーバッチ観光ガイドの木島・タイヴァース・由美子さんにお話いただきます。
それでは、木島さんの#英国ライフ・コラムをお楽しみください!
今回は湖水地方の「ケンダル」という町にある、老舗紅茶商「ファーラーズ(Farrerʼs)」を取材してきました。
ユネスコの世界遺産に登録されている“湖水地方”、その観光拠点の一つになっているのがケンダルです。
ケンダルは人口約3万人の町。12世紀の城址や博物館など、さまざまな見どころがありますが、多くの英国人がケンダルと聞いて思い浮かべるのは「ケンダル・ミントケーキ」ではないでしょうか?
ケーキと言っても皆さんが想像する柔らかいケーキとは違います。
ケーキ(cake)とは「塊」という意味もあります。例えば「a cake of soap」と言えば「石鹸一個」を意味します。
ケンダル・ミントケーキはお砂糖の塊にミントを入れたもので、日本ではハッカ糖が一番近いかもしれません。