◎1F
いよいよクリスマス。
キラキラと賑わう店内は、ホリデーシーズン気分が高まります。
さて、美味しくなってきた白菜。
クセがなく、ほんのりと感じる甘さ、そっと身体に寄り添ってくれるような優しい味わいが魅力の野菜。
95%が水分なので加熱すると白菜から水分が出てきます。
白菜はうま味成分のグルタミン酸を多く含む野菜のひとつ!
その出てきた水分には美味しさが詰まっています。
白菜と少量の出汁で蒸し煮にした白菜スープはお試し頂きたい一品です。
ビタミンCが最も多く含まれるのは、白菜の中心部と外葉です。
中心の葉は柔らかく甘さもあるので白菜サラダ、白菜スティックにオススメの部位です。
今回は外葉の大きさを活かして野菜のテリーヌをご紹介します。
中に詰める野菜はご家庭の野菜室にあるものをお使い頂いたら大丈夫です。
ただし、野菜を茹でる際の茹で汁は流れ出た栄養の宝庫。
うま味もたっぷりなので、捨てずに是非ご活用下さい♪
色の流れやすい野菜は別途下準備をします。
例えば、今回使用しているビーツはアルミホイルに包み200℃のオーブンで30分程じっくりローストすると色も流れず美味しさもアップ。
紫カリフラワーは茹でると色素が水に流れ出て退色してしまいます。
ラップに包み電子レンジ加熱で蒸せば、綺麗な色に仕上がりますよ。
■白菜と冬野菜のテリーヌ (パウンド型使用)
・白菜の葉 5~6枚
・生しいたけ 4枚
・白ネギ 1/2本
・ブロッコリー 5房
・カリフラワー 5房
・白菜の芯 2枚分
・ビーツ小1/2個(またはニンジン1/2本)
・水200m
・ブイヨン1/2本
・塩ひとつまみ
・粉寒天2g
①紫カリフラワーはラップに包み600wの電子レンジで1分30秒加熱する。
②ビーツはアルミホイルに包み200℃のオーブンで20分焼く。
③鍋にしいたけ、白菜の芯、白ネギ水300mlブイヨン、塩少々を加え柔らかくなるまで茹でる。(人参を使う場合はここで一緒に茹でる)ざるに上げ、次に白菜の葉、ブロッコリー、いんげんを順に茹で、ざるに上げ粗熱を取る。
④②のブイヨンから200ml(それ位になっていると思います)を測り、粉寒天を加え良く混ぜ、火にかけて沸騰させ1分程混ぜ続ける。
⑤型にアルミホイルを敷き、白菜の葉を底と側面に張り付けるよう敷き込み下準備した野菜を順に並べる。
⑥③を流し、白菜の葉で覆い、アルミホイルで蓋をして軽く重しをして冷やし固める。
液が流れなければ、どのような型でも作れます。
また型が小さい場合は野菜の量を減らしてください。
寒天を使用しているので、お持ちする際の移動や室温で溶ける心配は少ないです。
また、綺麗にお皿にのせるポイントはアルミホイルに包まれた状態でカットすることです!
お皿に移してから、ホイルを外すと崩れにくいですよ♪
クリスマス、年末、年始と楽しいイベントが目白押しの時節柄。
冬野菜をぎゅっと詰め込んだ白菜テリーヌ、よろしければ添えてみて下さいね。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)野菜ソムリエプロ百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。