◎1F
売場ニュース
早朝より蝉の鳴き声が響きます。
夏本番を控え、猛暑続きの毎日に我が家の食卓は夏野菜一色です。
皆さまはいかがですか(^^♪
暑さの中一日頑張った体が欲しているのだと思います。
トウガラシ属の中でも甘味種に属するししとうがらし。
京野菜の万願寺とうがらしをはじめ、甘長とうがらしや伏見唐辛子等並びます。
包丁要らずの手軽さで、シンプルにな調理で最も美味しさ発揮してくれる夏野菜です。
美味しさにはさまざまな要素が絡み合っています。
特に五感の中の視覚から感じる美味しさは重要な位置づけと言われています。
野菜のみずみずしい果皮も美味しさですが、加熱調理後の色も美味しさのひとつです。
軽量で少し歪みのある肉厚の万願寺とうがらしや甘長とうがらしは、フライパンに並べて焼くだけでは焼き色が上手く付きません。
焼く前に種が爆ぜないよう、小さな穴や切れ目を入れると安心です。
少し多目の油で調理すると仕上がりのツヤや照りが良くなるだけでなく、ししとう類に含まれるβカロテンを効率よく摂取することにも繋がります。
さて、美味しそうな焼き色を付けるコツは、軽い重しをし押さえつけるように焼くこと♪
見た目も美味しく、種ごと丸ごとさわやかな香りも感じながら頂けますよ。
採れたては種やワタが真っ白です。
口当たりを気にしない料理の場合は、種を取り除かなくても頂けます。
先日、ミニピーマンの「ししピー」と言う果肉もやわらかく、ピーマンの香りがマイルドな種ごと食べられるミニピーマンを頂きました♪海老やミンチ肉等詰め物にするときは種も具材の一つととらえ、私は種を取らずにギューッと詰め物を押し詰めています。
実はワタや種にはビタミンCやビタミンB群などビタミン類、カリウム、また血液をサラサラにしてくれたり血行促進にも期待されているピラジンが果皮より多く含まれている部分。
鮮度抜群の近郊野菜が手に入る時期です!気になられなければ是非丸ごと楽しまれることもオススメです♪
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。