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秋の美味しい野菜をピックアップ!
■ごぼう
ごぼうは皮にも豊富な栄養たっぷり、あらゆる料理に使えて長期間保存が可能な重宝する常備野です。普段調理する時のちょっとした疑問やお悩み解決策についてもご紹介いたします。
【アク抜きの目的はどちら?】
ごぼうは、切ってから時間が経過すると茶色く変色(褐変)します。変色防止やえぐみ、苦みなどのアク抜きのために調理前に水にさらすことである程度のアクは抜けます。
アク抜きをした際に出てくる茶色の成分はポリフェノールなので、栄養成分のポリフェノールを摂取したい時はなるべくアク抜きせずに調理しましょう。
ですが料理の仕上がりの美しさをより重視する場合は、水に少量の酢を混ぜて5分程度浸けておくと更に白く仕上がります。
なぜ、秋の野菜のごぼうや蓮根(レンコン)、カリフラワーは黒くなるのでしょうか?
【煮物を綺麗な仕上がりにしたい時は】野菜の特性を知っておくと良いです。
ごぼう・蓮根・カリフラワーはフラボノイド色素(黒ずんだ褐色になる色の素)を含んでいます。
そして栄養成分のポリフェノールのあるこれらの野菜は、この色素にポリフェノールが作用して変色します。
フラボノイド色素を酸性にすれば無色、アルカリ性にすれば黄色くなります。
だから酢水にさらせば白くなると言うわけです。
煮物を綺麗な仕上がりにしたい時は少量のお酢を加えると白く煮あげる事が出来ます。
そのままのお水で茹でると沸騰して塩素が抜けお水がアルカリ性になるので、黒っぽく変色するのです。
一方、生姜・ミョウガにはアントシアニン色素(赤色の色素)は酸性を加えると赤く発色するので酢漬けにすれば綺麗なピンク色になります。
■ごぼうの美味しい季節は秋
春に種をまき、初夏から夏にかけて特徴的な花を咲かせ、収穫は11月∼2月が旬です。
腸活に良い栄養成分が豊富で食感はコリコリとして、ごぼうの風味と香りが強くお料理のアクセントになります。
■新ごぼう(別名:夏ごぼう)が美味しい季節は2月∼6月が旬
新ごぼうはごぼうが完全に成長する前に早採りで収穫したもの。普通のごぼうよりも白っぽくて短く30cm程の長さです。柔らかくて香りがよくアクが少ないので、さっと火を通すだけで食べることができるのが特徴です。
■洗い方
泥は洗い流して、たわしや包丁の背を使ってこすり洗いしましょう。
■保存方法
冷蔵庫や冷暗所などで常温保存する場合、
泥付きのまま冷蔵庫に入るサイズに切って新聞紙で包み、ラップやポリ袋に包んで包んで土の中と同様になるべく立てて保存が美味しさが持続で約2ヶ月程度保存可能です。洗っった場合は約1ヶ月程度保存可能です。
新ごぼうは夏場は常温保存だと傷みやすいので冷暗所ではなく冷蔵保存にしましょう。
洗いごぼうやささがきにして保存なら約1週間程度の保存が可能です。
生のまま、もしくは加熱で約1ヶ月保存可能です。
使う際は凍ったままでも調理可能です。