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【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】
『ポコタのきのみ』
作: しもかわら ゆみ
出版社: 世界文化社
動物細密画家が描く心温まる冬支度のお話『ポコタのきのみ』
この夏は本当に暑くて、秋が来るのか心配になるくらいでした。
でもやっぱりちゃんと夏が終わり、どんぐりは落ちて、葉っぱは色づき、秋も深まってきました。
そんな季節にぴったりの絵本が新しく発売されました。
タイトルは『ポコタのきのみ』
それはこんな始まり
「おなかが すいちゃったな」
たぬきの ポコタは くいしんぼう。
このごろ たべても たべても おなかが クウクウなるんです。
(P1本文引用)
実りの秋。森は美味しいご馳走でいっぱい!たくさんの木が木の実をどっさり落としてくれます。ポコタがヤマブドウをほおばっていると、りすやねずみが土の中に木の実を埋めています。不思議に思ったポコタはりすたちに尋ねます。
「なにしているの?」するとりすたちは雪が降って木の実がなくなったら掘って食べるんだよと冬の備えをしていることを教えてくれます。
それはいい考えだ!とポコタもやってみることにしました。
ところが・・・。
しもかわらゆみさんの描く動物たちは精密で本物でそれでいて愛らしい。
絵本を開くと森の中に私たちを軽やかに誘ってくれる。
その世界はいつもあたたかくやさしい。
この秋、心温まる元気になれるそんなお話が出版されました。
ぜひ楽しんで下さい。
<プロフィール>絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。
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