◎4F
【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】
『ぐりとぐらのおきゃくさま』
作:中川 李枝子
絵: 山脇 百合子
出版社: 福音館書店
15周年記念を迎えている西宮阪急では、【「ぐりとぐら」60周年記念複製画展】が開催されています。
◎11月28日(火)まで※最終日は午後5時終了
今西宮阪急4階はぐりとぐらで盛り上がっています。
絵本売場でもぐりとぐらの絵本がたくさん並んでいますよ。
その中で今回はこれからの季節にぴったりのこちらの絵本をご紹介します。
『ぐりとぐらのおきゃくさま』
ぐりとぐらのクリスマスの絵本があるのをご存じでしょうか。
それはこんなお話。
森で雪合戦をしていたのねずみのぐりとぐらは、雪の上におかしな足跡を見つけます。
後をつけていくと、そこはなんとぐりとぐらのおうち!
大きな足跡の正体にドキドキしながら、お馴染みのぐりとぐらの素朴で楽しい会話が心地よく、安心感を覚えます。幼かった娘たちと何度も楽しんだ一冊。
ぐりとぐらのお家の中が見れたのも嬉しかったなぁ。
『ぐりとぐらのたまご』という本を読んだ時、こんなにも絵の細部にまで心を寄せて描いてらっしゃったことを知り驚きました。
山脇百合子さんの絵をじっくりと読み直すと季節や暮らしが細やかさがとても丁寧に描かれています。
どの花も架空のものはなく、ちゃんとその季節に咲く花であったり、様々な色や形の食器や台所用品、カゴやバスケット。見れば見るほど素敵でかわいい。
もちろんこの絵本もやはり季節にそった花が咲き、その鉢の下にはちゃんと受け皿が。
こういった心配りが絵本への等身大の安心感と優しさを感じるのかもしれません。
最後のページがいつも楽しくて、この子、あそこに出てたあの子だねなどケーキをみんなが食べてるのをみて喜んだり。
親子2世代、3世代と繋がる大人気の絵本『ぐりとぐら』の複製原画が見れるのは28日まです。ぜひお近くの方は足を運んでください。
<プロフィール>絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。
★インスタグラム @fuwahane ←こちらをクリック