◎1F
気温の急激な低下は私たちだけでなく、植物や動物も驚いていることでしょう。
白い息を吐きながら、冬らしい寒さに気持ちはクリスマスモードにようやく切り替わりました。
しかし、防寒対策をしっかりとして、体調を崩さないよう心がけにも気が引き締まります。
立派なリンゴをお届け頂きました。
りんごはトマトと同様、一日1個で医者いらず、と言われるほど栄養の豊富さも期待され古くから世界で愛され続けている果物です。
瑞々しい酸味と甘さが魅力ですが、疲労回復、炎症、咳など抑え、粘膜の保護する効果が期待されるリンゴ酸、クエン酸がそのもと。
また、整腸作用が期待される水溶性食物繊維のペクチンが豊富に含まれており、特に果肉より皮の部分に多く含まれています。赤い皮にはポリフェノールも含まれます。
これらは加熱にも強く効果は変わらないと言われていますから、レモン煮やコンポート、ジュースやスープなどでも楽しむことができます。
キッチンが温まるので特に冬になるとオーブン調理が好きです。
りんごはオーブンで焼くと食感柔らかく、果糖せずとも甘味が引き立ちます。
焼いてから保存し手軽に料理に爽やかな甘さを加えた料理にアレンジし、引き続きりんを楽しむ12月を過ごしています。
デザートとして:熱々にローストナッツやメープルシロップをかけアイスクリームを添えればデザートとして完成です。
サラダとして:粗熱が取れたら冷蔵庫に冷やして、モッツァレラチーズやサワークリーム、バルサミコ酢と塩をかけ食味柔らかな甘酸っぱいサラダとして楽しめます。
朝食やお弁当に:小分けにラップに包み、冷凍保存。食べたい時には電子レンジで解凍し、トーストしたパンにのせたりヨーグルトと一緒に朝食、またお弁当の箸休めとしても。
御節料理として:栗の代わり焼きりんごを加えたきんとんも◎甘酸っぱさが新鮮です。
【さつまいもと、りんごのスープ】
ホッコリとした甘さの中にりんごの酸味が優しく残る、冬のスープです。
①蒸したさつまいも(80g)と解凍した焼きりんご(1個分)に水分を加え軽く煮ます。
②ミキサーにかけ牛乳または豆乳(50~100ml)を加え塩で味を調え完成。
冷製も美味しいので、冷やしてクリスマスに冷製スープとして頂くにもピッタリです。
好みでシナモン少々をふりかけて!
師走に入り何かと気忙しい日々をお過ごしのことと存じます。
お風邪など召されませんよう、お元気にどうぞ良いお年をお迎え下さいませ。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。