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売場ニュース
そして、未熟な青い果実をつけたものが実山椒です。
実山椒を樹上で熟させ、種を除いて皮を粉にしたものが粉山椒です。
山椒はミカン科サンショウ属で、一般的には雄木と雌木がありますが、花や実をつけるのは雌木です。ただし、朝倉山椒など区別がない品種もあるようです。
毎年6月初旬、山椒の実を摘みに実家へ出かけています。手袋をしていても、山椒の鋭いトゲが刺さる瞬間は顔をしかめてしまいますが、香りに癒されるひと時です。
山椒は日本で最も古くからある香辛料と言われ、辛味成分のサンショオールは健胃、駆虫、整腸、虫さされなど古くは薬用として使われていたそうです。香り成分には抗菌や抗酸化効果も期待されています。
青梅、らっきょう、新しょうがなど、季節の手仕事を楽しんでおられる方も多いと思います。
是非、この時期だけの実山椒もストックしてみては。
煮物、炒め物、蒸し物、夏の鍋物、ぬか漬けなど、小粒ながら清涼感あるピリリとした刺激と爽やかな香りを年中楽しめますよ。
実山椒の下処理
①小枝から実を外します。
②沸騰した湯に入れて6~7分茹でた後一度ざるに上げる。
③たっぷりの水に1時間ほど浸し、その後水分を良く切ります。
下処理をした実山椒を小分けにしてラップとアルミホイルで包み冷凍保存します。いつでも使え、食べたい時にちりりめん山椒も作れます。
■ちりめん山椒
ちりめんじゃこ 50g
酒 50ml
下処理した実山椒 10g
薄口しょうゆ 大さじ1弱
みりん 小さじ1
①ちりめんじゃこは沸騰した湯に入れ、ひと茹でし、一度ざるに上げます。
②鍋に酒と①を入れ、中火で炒り煮します。水分がなくなったら実山椒と薄口しょうゆを加え更に炒ります。
③みりんを加え、ある程度水分がなくなったらざるに上げて冷まし、完成です。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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