◎1F
9月1日は防災の日でした。
我が家のマンションは収納スペースが少ないため、多くのものをストックをするのが厳しい状況です。
阪神淡路大震災を経験した家族も何とかなるだろうと、恐らく意識のレベルは低いままでした。
しかし、8月後半から続く落ち着かないニュースや、友人の素晴らしい備えに感化され、この数週間で改めて防災や備蓄について考える機会が増えました。
さて、こちらはコリンキー。
サラダカボチャとも呼ばれています。
◇コリンキー◇
オーストラリアのカボチャと加賀野菜のひとつ打木赤皮栗かぼちゃから誕生し2002年に品種登録されたカボチャです。
熟す前に収穫されるため水分が多くみずみずしさがあり皮ごと生食できるのが特徴です。
皮が黄色っぽいものは種が小さく、ワタも全て食べることができますが、オレンジ色が濃くなったものは種が大きいことが多いため、ワタと種を外して食べる方が食味が良いです。
コリンキーの最大も魅力は、何と言ってもそのコリッした食感と歯触りです。
クセがなく、例えるならばズッキーニのような淡泊な味わいなので、どんな味付けにも合わせやすいです。
ピーラーで薄くスライスし、ひらひらと動きのあるサラダにしたり、人参で作るキャロットラべやパパイヤで作るソムタムのようにせん切りにして調味したり、炒めたりスープにしても、鮮やかなオレンジ色が料理を彩り楽しめます。
サラダも歯応えの特長が活きて美味しいのですが、特に私はぬか漬けや浅漬けが気に入っており、毎回コリンキーの半分以上はほぼ漬物にして楽しんでいます。
余談ですが、教えて頂いた皮付きのまま漬けるブロッコリーの芯のぬか漬けは、特に古漬けにするとまるで搾菜のような食味でとても気に入っています。
■手軽にできる塩水漬け■
2%の塩水
A塩 小さじ1/2
水 100ml
薄切りや食べやすい大きさに切った野菜をAに漬ける。
■手軽にできるべったら漬け■
A甘酒原液または甘麹 大さじ4
塩 小さじ1
重量の2%の塩を加えてしんなりした野菜の水気をしぼり、Aをを加えて味をなじませる。
さて、この度改めて見直した中のひとつ食関連。
日々ストックしている漬物や酢漬け、乾物も野菜の非常食としても活用できるのではないかと思いました。
状況にもよりますが、例えば本来は洗って水で戻しますが、トマトの水分で戻した切り干し大根や、ぬるま湯で直ぐ戻るライスペーパーに漬物、酢漬け等巻けば手で頂けます。
いつ来るか分からない災害。
何事も起こらないことが一番良いのですが、食のストックを見直しながら、防災への意識を高めることの大切さを感じた9月のスタートです。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。
旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
※記事に掲載されたイベント情報や商品は、売り切れ・変更・終了する場合がございます。
※売り切れの節は、ご容赦ください。
※表示価格は、消費税を含んだ税込価格です。