暦の上では季節が進んでいるものの、まだまだ厳しい残暑が続いています。
9月17日は中秋の名月、そして18日は満月です。
夜空に輝く月を見上れば、その光に癒されるひとときを感じられるかもしれません。
レンコンは、蓮の栄養を蓄えて大きくなった地下茎 を食用とします。
穴が開いていることから「先を見通す」に繋がり、縁起物としてお祝いのお料理にもよく使われます。この穴は、土の中で成長するために、地上から葉から葉柄へ、そして地下茎から根へと多くの酸素を送るための通気孔です。葉柄にも断面を見ると空洞があって地下茎であるレンコンと繋がっていることが分かります。
レンコンは、食物繊維やビタミンCが豊富に含まれている健康野菜。
加熱に弱いと言われるビタミンCですが、レモン並みに含まれるレンコンのビタミンCは加熱しても失われにくい特徴があります。
また皮やその近くにはポリフェノールの一種のタンニンや鉄分が多く含まれています。
空気に触れたり加熱によって変色することがありますが、殺菌効果等も期待できるため、色を気にしないお料理では皮ごと使うのもひとつの方法です。
美しい仕上がりのために水や酢水にさらすこともありますが、栄養や風味が落ちないよう短時間にするのがポイントです。
待ち遠しい秋ですが、季節の変わり目、乾燥した秋の空気に備えて取り入れたい秋野菜のひとつです。
満月と合わせて、食卓でもお月見を楽しみませんか。
材料はミンチとレンコンだけで作れるシンプルで手軽な一品です。
レンコンの食感が生かされて、お弁当のおかずにもピッタリです。
タレを使わずに、下味の塩でしっかり味をつけ、仕上げにすだちをキュッと絞ると爽やかな風味が広がりさっぱりと頂けオススメです。
【月見レンコン入りつくね】
(材料)
鶏ももミンチ肉 250~300g
レンコン 150~180g
塩 ふたつまみ
A酒 大さじ2
砂糖 大さじ2(またはみりん+砂糖各1)
しょうゆ 大さじ2
水 大さじ1
山椒や七味 適宜
卵黄 人数分
②つくねを作る。鶏ミンチに塩を加え、粘りがでるまで良く混ぜる。
③レンコンを加え、全体をよく混ぜ、小さめの楕円形に丸める。
④油を熱したフライパンに並べ、中火弱の火加減で蓋をして両面焼き、中まで火が通ったら一度取り出す。
⑤同じフライパンにAを加え火にかける。
大きな泡から状態が細かくなり、とろみがつき始めたら火からおろし、つくねを戻し全体を煮絡める。
⑥つくねを楊枝に挿して盛り付け、好みで山椒等をふり卵黄を添えて完成。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。
旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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