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日が暮れるのが早くなり、少しずつ秋の気配を感じるものの、日中の暑さはまだまだ続いています。夏服が手放せない10月のスタートですね。
マコモダケ
マコモダケはイネ科の水生植物である若芽に黒穂菌(くろぼきん)が寄生して、その刺激で肥大化した部分が食用となります。
東南アジアや台湾で多く栽培されているようです。
日本では9月下旬から10月中旬頃のマコモダケが特に美味しいと言われています。
水辺では自生育っているものもあるようですが、食用は水田で栽培されていて、
収穫時期の葉の高さは2メートルにもなるのだそうです。
どんなお料理にも寄り添う淡泊な味わいです。
鮮度が良ければ生で食べることもでき、タケノコのようなシャキシャキとした食感がとても魅力です。クセもアクもなく、加熱するとほのかな甘みが出てきます。焼いたり、きんぴらにしたり、天ぷらもシンプルで美味しく頂けますが、搾菜と炒めたり、チンジャオロースの様な肉とのお料理、お揚げさんとの煮物等うま味のある食材との相性は特に良いと感じています。
秋の味覚といえば、キノコも欠かせません。
今回はマコモダケのシャキシャキとした食感、キノコの風味、そしてサツマイモのほっこりとした甘さを楽しめる「マコモダケとキノコたっぷり秋のおこわ」をご紹介します。
マコモダケと干ししいたけを先にAで炒め合わせ味を含ませてから炊いても良いですが、今回は一緒に炊き込むお手軽バージョンです。
マコモダケとキノコたっぷり秋のおこわ
(材料)
もち米 2カップ(もち米1.1/2カップ 米1/2カップで軽めの仕上がりもオススメ)
干ししいたけ 戻し汁 100ml
水 2カップ
干ししいたけ 3枚
しいたけ 3~4枚
しめじ 1袋
舞茸 1袋
マコモダケ 3本(約100g)
サツマイモ 1/2本
A酒 大さじ1
しょう油 大さじ1
みりん 大さじ1
塩 小さじ1/4
塩ゆでニンジン 飾り用 少量
(作り方)
①もち米は洗って1時間以上水に浸し吸水させ、ざるにあげて水気を切る。
②干ししいたけは戻し、サツマイモは角切りにし水にさらしてから水気を切る。
③マコモダケは外側の硬い葉を取り、外側の薄い緑の皮はピーラー等で剥き、他の具材とともに1㎝程の大きさに切る。
④炊飯器にもち米と具材を入れ、Aと戻し汁、水を加え炊飯する。
(圧力鍋の場合はもち米の浸水は不要。加圧後ピンが上がり5分→自然放置 ピンが下がれば完成)
マコモダケが無ければ、これから出てくる高知の秋のタケノコ「四方竹」や、タケノコの水煮、またレンコン等でお楽しみ下さい。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。
旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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