12月に入っても今年は紅葉が残りを惜しみ、合わせて輝くイルミネーションが澄んだ空気で一層鮮やかに輝いています。
ぐっと寒くなった先日、甘さも増して大きく成長した大根を手にし、湯気の上がる食卓が恋しくなりふろふき大根、ブリ大根におでん、粕汁と続けて早速頂きました。
また紅くるり、紅しぐれ、あやめ雪と色鮮やかな根菜類も出回り、12月の冬の食卓を鮮やかに彩ってくれています。
カブ
丸ごとかぶりついてしまいたい程ジューシに食べ頃となって並びます。
カブの皮の淡いビターさも魅力のひとつ。
果物のような果肉の瑞々しさを楽しめるサラダから、炊き物、揚げ物、スープ等、調理法によって表情を変える多様性は、どのように頂こうかと考える楽しさもある野菜です。
また、どんな食材とも調和するおおらかさもカブの大きな魅力だと思います。
特に冬の寒さの中で成長した小カブは、キメ細かく実が締まり、噛むと果肉からジュッと溢れる水分が甘く美味しいです。
葉もβカロテンをはじめとする緑黄色野菜の栄養がたっぷり含まれており、ひとつで2度美味しいお得感溢れる野菜です♪
大根同様、消化酵素のジアスターゼを含むため、生食すれば疲れた胃腸を優しく癒し、加熱をすれば甘さが引き立ちほっこりと胃腸と身体を温めてくれることでしょう。
今回はカブとリンゴを使った温かいサラダをご紹介します。
クリスマスのお肉やお魚のロースト料理の付け合わせとしても相性良く、少しずつ冷蔵庫で残っている野菜も加えると、また異なる味わいが楽しめます。
仕上にはホワイトバルサミコ酢や柑橘の果汁を加え、焼いて出てきた野菜や果物の水分がドレッシング代わりに。
軽く和えることで、ほの温かいかぶのジュージーさを堪能できます。
☆カブとリンゴの焼きサラダ☆
(材料)
・小カブ 3個
・リンゴ 1個
他 菊芋、ビーツ、あやめ雪や紅くるり等
・タイム 2本
・オリーブオイル 大さじ2
■ドレッシング
・柑橘やホワイトバルサミコ酢 大さじ1~
・塩 ふたつまみ
・オリーブオイル 大さじ1~
(作り方)
①野菜は食べやすい大きさに皮付きのまま切る。
リンゴもよく洗い皮ごと一口大に切る。
②耐熱皿に並べ、タイムをのせオリーブオイルをまわしかける。
③200~230℃のオーブンで12~15分焼く。
(リンゴの甘い香りや野菜の皮の香ばしい香りがしたら焼き上がり)
④器に盛り付ける。
耐熱皿に残った水分に塩、ホワイトバルサミコ酢(または柑橘果汁)、オリーブオイル加え混ぜ、全体に回しかけ完成。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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