暦の上で春のはじまりです。
とはいえ、まだまだ寒い日が続きます。
この時期には、身体を芯から温め、代謝を高めてくれる身近な食材「ショウガ」を取り入れてみませんか?
ショウガは、世界でも広く薬味や香辛料としても用いられている植物です。
高知県は全国一位の生産量を誇ります。
秋に収穫された露地ショウガは貯蔵庫で寝かし熟成させ周年出荷されています。
年を通して出荷されるので「囲いショウガ」とも呼ばれます。
この貯蔵熟成過程により、ショウガは水分と栄養を蓄え、辛味と奥深い風味が際立つのです。
ショウガの歴史は中国でも「史記」にも登場するほど。
薬用、食用として使われてきたそうです。
現在漢方にも使われ、加熱や乾燥によってショウガの辛味成分のジンゲロンやショウガオールが血行を促進し、身体の内部から温めてくれると言われています。
寒い季節だけでなく、日々の食事にさりげなく取り入れ冷知らずの身体を目指したいですね。
そこで、ショウガとホタテの旨味広がる炊き込みご飯をご紹介します。
ショウガはさっと水にくぐらせることで、雑味のない仕上がりに。
また、炊きあがってからショウガ煮を加えることでシャキシャキとした歯触りも楽しめます。
温かい炊き込みご飯で、じんわりポカポカ。
上に茹でた菜花やごこみなど散らせば待ちわびる春のお弁当にもピッタリです。
宜しければお試し下さい。
■■ショウガとホタテの炊き込みご飯■■
米 1.5合
ショウガ 30g
ホタテ缶(姿炊) 1缶(内容量70g)
油揚げ 小1枚
A(調味料)
酒 大さじ1
しょうゆ 小さじ1
■■作り方■■
①米は洗って水気を切る。
②ショウガはせん切りにし、さっと水にくぐらせる。油揚げは刻む。
③鍋にホタテの漬け汁とA、②を加え軽く煮る。
④③の煮汁と水を合わせ、米、油揚げとホタテの身を加え炊く。
⑤炊きあがったら③のショウガを加え蒸らし、ふんわりと混ぜる。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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