英国のクリスマスツリーは、本物の木が主流??

英国の1年を、時候に沿ってお届けする【英国365日】。


ロンドン在住のHayashi keijiさんから、英国のクリスマスにまつわる興味深い情報が届きました!
さっそくご紹介したいと思います。


【ロンドンのヴィクトリア・パークにあるクリスマスツリーショップ"Pines and Needles"】

ロンドンでは11月中旬からクリスマスに向けて、パブリックパークなど街のあちこちでクリスマスツリーを販売するポップアップショップがオープンします。
クリスマスの約2週間前がピークで、その時期になるとスーパーやガソリンスタンドでも販売されます。


【たくさん用意されている"Norway Fir Tree"】

日本では人工のツリーが一般的ですが、英国では毎年本物の木を買う人が多いです。
その理由は人それぞれですが、自然を家に取り込むことでクリスマスムードをより高めたいという気持ちがあるのだと思います。
英国はもみの木ではなくビクトリア時代に始まった頃から"Norway Fir Tree"という木が一般的に用いられます。クリスマスのためだけに、1年間育てて用意しています。木は幹をカットし、根が無いためプラスチックの土台で垂直に立てます。


一般的には6フィート(180cm)ぐらいが人気で、ロンドンでの価格帯は日本円で9000円前後です。中には8フィートと2.5メートル近いものもあります。


Q:けっこうな高さになると思うのですが、庭などに飾るのですか?

林さん:英国の古い家は、1階の天井が高いため収まるんです。
ちなみに我が家は築100年の家なので、リビングの天井の高さは3メートルあります。ロンドンでは珍しいことではないと思います。エディンバラの古い家では、さらに天井が高い家をよく見かけました。ただし、2階や3階など上にいけばいくほど、天井が低くなります。



<<クリスマスが終わった後は?>>
英国ではクリスマスの飾りは"Twelfth Night"といって、クリスマスが明けてから12日間まで祝います。翌年の1月5日までは、クリスマスが終わってもデコレーションは飾っても良いです。それ以降に飾りを残していると、"バッドラック"といわれています。

Q:飾り終わったクリスマスツリーはどうするのでしょうか?

林さん:本物の木のクリスマスツリーは、クリスマスが終わったら枯れて葉が落ちてきます。
ほとんどの人は、年明けの最初の週に家の外に置いておくと"カウンシル(日本でいう地域の自治体のようなもの?)"が回収してくれます。
カウンシルは、その回収したツリーを小さくカットしてコンポス(肥料)にします。
地域によってカウンシルの対応は変わると思いますが、私の地域は無料です。

クリスマス時期の"風物詩"ではありますが、クリスマスの数週間の為だけに木を切ることを毎年繰り返すのは自然環境にやさしくないな、と個人的には思うので我が家では既製品の同じツリーを毎年使っています。
中には根っこの生えたツリーもあって、その場合は鉢植えか庭に植え替えたりします。
これなら良いですね。
でも毎年やっていたら、家がツリーだらけになってしまいますね。。。
またロンドンで日本の皆さんにお伝えしたい情報があれば、お届けしたいと思います!

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