英国の1年を、時候に沿ってお届けする【英国365日】。
6月は、エリザベス2世女王陛下の在位70周年を祝う「プラチナ・ジュビリー」について。
英国バッキンガムシャー州在住で英国政府公認ブルーバッチ観光ガイドの木島・タイヴァース・由美子さんにお話しいただきます。
それでは、木島さんの#英国ライフ・コラムをお楽しみください!
エリザベス2世女王陛下の在位70周年を祝うため、英国では6月に特別に4連休が設けられました。
祝賀行事は、「Trooping the Colour(トゥルーピング・ザ・カラー※)」から始まり、1万人以上が関わったとされるパレード「The Platinum Jubilee Pageant(プラチナ・ジュビリー・ページェント)」がラストを飾り幕を閉じました。
※トゥルーピング・ザ・カラー…毎年6月に行われる君主の誕生日を祝う儀式、軍旗敬礼式のこと。
この場合の「カラー」とは、「色」という意味ではなく、女王に仕える近衛歩兵連隊の5連隊のそれぞれの旗のこと。
女王陛下は、初日の軍旗敬礼式と最終日のパレード終了後に、バッキンガム宮殿のバルコニーにお出ましになりました。
この期間、英国各地で様々なイベントが企画されました。
恐らくほぼ全ての人にとって在位70周年を祝うことは、一生に一度のことでしょう。
実は私、1977年に在位25周年(シルバー・ジュビリー)を迎えられた女王陛下を一目見ようと、友人たちと一緒にバッキンガム宮殿に向かったのです。
大勢の人たちとバッキンガム宮殿に続く道「ザ・マル」を歩きながら、当時学生で英国に来て間もなかった私は女王陛下の人気に驚きました。そしてシャイだと思っていた英国人が、実はお祝い事が大好きということを知ったのでした。