英国365日
すべて
英国のティータイム
英国365日
2022.8.9
英国365日
英国の歴史が息づく、アンティーク食器とスイーツ文化
今回のテーマは、アンティーク食器とスイーツ文化。
英国・コッツウォルズに在住し、築300年の自宅でアンティークに囲まれて暮らす、アンティークショップ「Drawer」オーナー、ささきひとみさんにお話しいただきます。
アンティーク食器に出会ったきっかけは、英国人のパートナー、マーティンとの出会いでした。
彼はどこに行っても歴史の説明をしてくれ、いかに英国が長い歴史と繋がっていることが分かり、どんどんと引き込まれていきました。
知らないうちに毎日使っていた食器は全て家族から引き継いだもので、すでに100年以上経っているアンティークのものだったり、ヴィンテージのものだったりするんです!
英国は、世界の中で最もアンティークがきれいな状態で残っている国と言われています。それは英国で暮らす人たちが長い歴史と伝統を愛している証ですね。
アンティークの食器から紐解ける歴史は無限に広がって、お気に入りのティーカップでお茶を飲みながらタイムトラベル出来ることは至福の楽しみです。
アンティークは敷居の高いイメージがあって、何を選んで良いのか分からない、と思われている方も多いのでは。
ひとつアドバイスするとすれば、食器選びは自分の感覚を大切に、“これが好き”と思える品を探してみてください。
知識にとらわれずに集めてみると、選んだ食器から自分がどんなものが好きなのかが見えてきたりするものです。
実はいつも同じメーカーや同じくらいの時代のものを選んでいたり、という新しい発見もありますよ。
ただ、アンティークの品物にはヒビや欠けが見つかる場合があることに気をつけてくださいね。
いいな、と思っても、一度落ち着いてゆっくりと状態を確認することが大切です。
ひとりでお茶をするときも、シルバーのサルヴァ(銀盆)に、お気に入りのカップ&ソーサーと小さなティーポットを乗せて、とっておきの茶葉を淹れる!、それが自分へのご褒美の時間なんです。
“英国のスイーツは甘すぎる”と言われますが、この甘さは全て紅茶に合うように作られているのかしらと思えるほど、英国菓子は紅茶との相性がぴったりです。
これは、日本の和菓子とお抹茶の関係に似ているように思います。
紅茶をおいしく飲むために作られた、甘いお菓子たち。
英国の人たちは、アフタヌーンティーという形のかしこまったスタイルよりも、お菓子やスコーンとミルクティーを囲んでワイワイとおしゃべりするようなティータイムが大好きです。
お菓子をおいしくいただくことよりも、メインは紅茶とおしゃべりでしょう。
脇役だからこそ、素朴で、懐かしい、おばあちゃんが作ってくれるような英国菓子が、とっておきのおやつになるのですね。
〈 『英国フェア2022』特設サイトはこちらから→ 〉
<プロフィール>
ささきひとみ
英国・コッツウォルズ在住22年。
ジョージアン時代からの陶器、銀器をはじめ、幅広いアンティークを扱うウェブショップ「Drawer(ドロワー)」を運営。
2015年からアンティークの楽しさを伝えるために日本での講座を開始。
英国情報雑誌『ミスターパートナー』巻頭カラーページにて、”ささきひとみの暮らしとアンティーク”を連載中。
※記事に掲載されたイベント情報や商品は、売り切れ・変更・終了する場合がございます。
※売り切れの節は、ご容赦ください。
※表示価格は、消費税を含んだ税込価格です。
前の記事
記事一覧
次の記事
#英国ライフTOP
読みもの
英国の歴史が息づく、アンティーク食器とスイーツ文化