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お正月に欠かせない“おせち”。家族がそろって食卓をかこみ、新春を寿ぐ…。年に一度のそんな光景を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
家族や暮らしのスタイルが多様化している現代。ひとつひとつに意味の込められたおせち料理の文化を大切にしつつ、センス良く。お重に詰められた定番のおせちも良いですが、華やかに大皿に盛り付けるのもおすすめ。違った角度から見え、新鮮に感じられます。ご夫婦など少人数で召し上がる際や、2日目以降にお重が寂しくなった際にもぴったりです。
そんな盛り付けのポイントをプロから学べる、特別なお皿付きワークショップを開催。13階「京料理・鰻 美濃吉」の料理長が、7階 「たち吉」 京都の絵付師 光武みゆきさん作のお皿におせち料理を盛り付け。料理に込められた意味や盛り付けのポイントを実演から学ぶことができます。盛り付けたおせちをはじめ、「京料理・鰻 美濃吉」のお料理をお楽しみいただけます。お皿はお持ち帰りいただけますので、お正月料理の盛り付けにぜひ活かしてください。
※画像は2人前の盛り付けのイメージです。ワークショップでは1人前を盛り付け、お召し上がりいただきます。
【#阪急大人の学び プロに学ぶ!おせち料理のワンプレート盛り付けワークショップ】
◎12月14日(木)午前11時~、午後1時~(各回90分)
◎13階 『祝祭ダイニング』「京料理・鰻 美濃吉」
◎参加費 22,000円(食事代・お皿代込み)
◎定員 各回先着10名様(要予約)
※11月20日(月)午前10時~受付開始
◆「京料理・鰻 美濃吉」料理長に学ぶ大皿スタイルで楽しむおせち
おせちの盛り付けをレクチャーいただくのは13階 『祝祭ダイニング』に店を構える「京料理・鰻 美濃吉」で料理長を務め、料理の道33年のベテランである椿新二さん。今回の特別ワークショップの魅力と、お正月の料理の楽しみ方についてお伺いしました。
「京料理・鰻 美濃吉」料理長 椿新二
平成3年に美濃吉入社。京都や大阪の店舗をまわり阪急うめだ本店「京料理・鰻 美濃吉」に令和3年着任。
――今回の盛り付けワークショップでは、おせち料理を大皿に盛り付けていただきます。お重に盛り付けるのと異なる、どのような魅力がありますか。
「お重ですと重ねて真上から綺麗に盛り付ける様にしていきますが、大皿盛りは平面にならないよう、立体的に盛り込みます。食材一つ一つが正面から見える景色を楽しみながら食事できるのが魅力です。」
――ワークショップでは、おせち料理に込められた意味などもレクチャーいただけるとのこと。例として、料理長が特にお好きなお料理と、その意味をぜひ教えてください。
「寒鰤西京焼きが特に好きです。鰤は出世魚で、つばす・はまち・ぶりと段階を踏んで上がっていくので、自身も更なる上を目指せれる様にという意味が込もっています。」
さらに「旬の食材を最大限に活かせれる様に味・盛り付け等のクオリティーを維持していけるように日々の勉強を常に心がけています。」と語る椿料理長。今回のワークショップで使われるのは、光武みゆきさん作の特別なお皿。その魅力が更に引き立つ盛り付けに期待が高まります。
◆お料理を引き立てる特別なお皿
光武みゆきさんが今回のワークショップのために制作した大皿(雅号・丹影 niei/サイズ 約23.5cm角・7寸)。お正月にふさわしい、おめでたい”松竹梅”をアイデアソースに、松と梅が描かれています。京懐石美濃吉本店の名前は”竹茂楼”。美濃吉のおせちを並べて”松竹梅”が完成します。
松と梅の柄が上品な華やかさを演出してくれるお皿。京都で活躍する京焼・清水焼の伝統工芸士、光武みゆきさんが、この日のために制作した特別な作品です。伝統の素晴らしさを継承しつつ、現代的なエッセンスを加え、他にない魅力的な作品を制作する彼女。お作品に込められた想いや、伝統を現代の暮らしに取り入れる工夫など伺いました。
光武みゆき
1997 光華短期大学生活デザイン専攻卒業
2001 京都府立陶工高等技術専門校修了、京都製陶入社
2004 二代目加藤如水氏に師事
2005 京都色絵陶芸展新人賞受賞、陶芸財団奨励賞受賞
2006 京都色絵陶芸展奨励賞受賞
2007 自宅にて制作活動開始
2010 京都東山三条に工房開設
2018 第40回「京焼・清水焼展」京都陶磁器卸商業協同組合理事長賞
京都陶磁器意匠保護協会会長賞2賞受賞
第60回「京都色絵陶芸展」京都新聞社賞受賞
2020 第42回「京焼・清水焼展」京都陶磁器協会理事長賞など様々な展示会で受賞
経済産業大臣指定の伝統工芸士に認定
京都市伝統産業「未来の名匠」に認定
――今回のイベントのためにご用意いただいたという特別なお皿。そのデザインに込められた意味や想いを教えてください。
「“松“や“梅“は寒さ厳しい冬の時期にも立派に育つことから縁起の良いものの象徴として、正月の門松飾りにも使われています。“松”は、常緑で年中青い葉を茂らせることから長寿の象徴とされ、”梅”は厳しい寒さの中にあって一番早く花を咲かせることから喜び・気高さの象徴とされてきました。この作品では、吉祥文様である”松”と”梅”をお皿に配して新年を寿く絵柄としました。今年も家族みんなが一年間、健やかに暮らせるようにとの願いを込めて、お正月を祝うにふさわしいお皿におせち料理を盛り付けていただければと思います。」
――そのお皿を使って、お正月にどのような盛り付けやインテリアをお楽しみいただきたいですか?
「家族や親戚、仲良い人たちと新しい年を迎える食卓のしつらえとして、改めて日頃の感謝を伝えられるような心地良い空間を演出するお手伝いができたら幸いです。」
伝統技術を駆使しながらもどこか洋風、モダンな雰囲気を纏う「丹影 niei」作品。
――光武さんの作品は、伝統的な技術が詰まっていながら、色味や絵柄にかわいらしさや親しみが感じられ大変素敵です。伝統的なものや風習を現代の暮らしに取り入れるコツやアイデアがあればぜひお伺いしたいです。
「日々の食卓に四季を感じるアイテムをひとつ必ず取り入れたり、洋食を和食器に盛付けてみたり、湯呑みを小鉢に見立てたり、形や用途に拘らずアイデアや自由なスタイルで楽しむことで、伝統を身近に感じ、魅力を再発見できるのではないかな、と思います。」
丁寧に1点ずつ絵付けされた「丹影 niei」の作品は、心が豊かになるひと時をくれます。
――最後に、イベントにお越しになるお客様にメッセージをお願いします。
「丁寧な暮らしに憧れるのですが、慌ただしく過ぎていく毎日になかなか理想から遠いな…と思うことも。お料理を頂く時間を大切に、器や盛り付け、しつらえにこだわり、楽しむことで豊かな時間を感じて過ごせるのかなと思います。」
年末年始は何かと忙しくなることも。丁寧に作られた作品に触れ、ふと立ち止まる時間を大切に過ごしたいですね。
#阪急大人の学びがお届けする特別な”おせち盛り付けワークショップ”。ひとつひとつに込められたおせち料理の意味を学び、職人の技が詰まったお皿に触れ、特別な新年をお迎えください。
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