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柔らかな日差しや草花の香りと共に迎える春。爽やかな門出の季節に、新しい学びの扉を開きませんか。#阪急大人の学び では、“春のコトはじめ”と題し様々な学びの入り口をご提案。
日本舞踊や茶道などの和文化、アロマやヘッドスパなど美・健康の学びのほか、食の学びやグリーンに触れる体験まで。阪急うめだ本店で、春にはじめたい学びを見つけてください。
4月19日(土)~22日(日)の3日間、13階 ダイヤモンドホールにて3daysイベントを開催。昨年10月に和文化をテーマに開催した“#阪急大人の学び 秋の文化祭”。好評の内に幕を閉じた同イベントの“春編”をお届けします。
今回のテーマ“春のコトはじめ”。新生活がスタートし、何かはじめたい方にぴったりのワークショップをご紹介します。そのひとつ、初日の4月19日(金)、美蘭レンナさんを講師に迎えた日本舞踊体験。春爛漫、心躍る季節に、美しい和の心に触れ、新しい自分に出会ってみませんか。
美蘭レンナ(みらん れんな)プロフィール
藤間流師範:藤間美梨桜(ふじま みりお) 。
出身地:大阪府、趣味:映画鑑賞・旅行・読書、特技:英会話・速読
宝塚歌劇団95期生、2009年入団。宙組公演『Amourそれは⋯』で初舞台、花組に配属後は娘役のスターとして6年在籍。『外伝ベルサイユのばら一アンドレ編一」』『ファントム』『オーシャンズ11』など数々の公演で活躍 。2014年『エリザベート-愛と死の輪舞-』本公演にて宝塚歌劇団を退団。2018年 藤間流勘右衛門派名取取得 。2021年 藤間流勘右衛門派師範取得。現在は、モデル、女優、講師として活動しながら、日本舞踊の楽しさをさまざまな形で発信。
美蘭さんの日本舞踊との出合いは宝塚音楽学校時代。宝塚歌劇団を退団後は、一般の方や子役事務所に所属する子役への所作指導など、さまざまな場で日本舞踊のレッスンを行っています。2023年には、クラシック音楽や宝塚歌劇団の楽曲にあわせて日本舞踊の振りを入れて踊る、日本舞踊とレビューを掛け合わせた創作舞踊“にちビュー”も手掛けている彼女に、春の学びにふさわしい、きものを着る楽しさ、そして日本舞踊の魅力を伺いました。
【INDEX】
◆#阪急大人の学び春のコトはじめ 3daysイベント 美蘭レンナさんに学ぶ 日本舞踊体験
◆きものを着る楽しみに魅せられて
――― 今日、お召しのきものは、春らしい淡いピンクがきれいですね!
ありがとうございます。立春を越えると春のおきものを着られるので、桜の文様を散らしたピンクの小紋を選びました。このきものと帯は母が着ていたものなんです。帯はつづれの名古屋帯、春らしく鶯が描かれています。帯揚げは桜色のグラデーションで桜文様がついていて、帯締めはグリーンで草の色、全体に芽吹いていくイメージを感じていただけたらと思って選びました。
表情のある小紋に花柄の帯で。「きものと帯は母のものですが、帯揚げと帯締めは最近購入したもの。そんな風にミックスするととても今風になりますね」
白蝶貝の桜の花のコーム(右)と、赤とグリーンの髪飾り(左)。小物のおしゃれも楽しみのひとつ。
――― きものならではのおしゃれを楽しんでおられますね。
そうですね、コーディネートがすごく楽しいですね。きものを着た際はすべて写真に残しているので、それを見ながら、次はこの帯をつけようかな、あれとこれを合わせようかな、と思案するのは楽しい時間です。最近は若い方でもきものを着ておられますよね。ブーツやセーターと合わせたり自由におしゃれに着こなす方もいて素敵だと思います。
それに、きものというと着付けが大変と思われるかもしれませんが、簡単な補正をつくっておけば、意外と楽なんですよ。帯の長短などはありますが、着る工程が全部一緒なので逆に楽ですね。
最近は祖母のきものをよく着ています。昔のものを普通に着られるのが、きもののすごいところ。アンティークきものや大正ロマンきものなど興味が広がっていきますね。
◆きものを着ると、心も体も整えられる
ちょっとしたしぐさも丁寧になる、と美蘭さん。椅子に座りながらも美しい姿勢が崩れません。
――― きものを着ていると振るまいも変わってきそうですね。
着崩れるので動きには気をつかいます。歩くときも歩幅は小さく、膝からちゃんと歩くようになるので内側の筋肉が鍛えられます。お腹も引っ込むし、お尻もきゅっと締まるし、いいことづくしですよ(笑)。
食事の際も、汚れないように袂をそっと持つとか、自然に動きか身についてくるんですね。きものを着ることによって、少しこう格が上がるというか、ちょっと上品な私を演じることができる、それが心地よいですね。“きものに似合う私になりたい”と思うと、そういうしぐさが自然と出てくるようになると思います。
――― 体も鍛えられて、姿勢もよくなって、おしゃれ以外の面でも魅力的ですね。
背筋をまっすぐにする方が帯に体が沿うので、実は楽なんです。なので自然と背筋が整っていく。すると体も心も整っていく、というのにつながるのかなと思います。動くときは、お膝も締める、お尻も締める、脇も締める、指先も締める、すべて締めることで、体が引き上がっていくので体全体が鍛えられます。その辺はきものを着るメリットかなと思います。
最近は家でも普段着用のきものを着たり、本当に機会が増えました。きものを着ている方が心が落ち着くように思います。綿だったり麻だったり、正絹もそうですが、天然素材のもの、自然のものを身につけることで心と体になじむのかもしれません。段々そういった素材自体にも意識が向くようになりました。
◆きものを着て表現する、日本舞踊の魅力
海外留学の時は、日本の四季の素晴らしさにも気づかされたという美蘭さん。
――― きものや日本舞踊、昔からそうした和の文化に興味があったのでしょうか?
もともとは洋のものが好きだったんです(笑)。3歳から宝塚歌劇も見ていましたし、バレエも習っていて、海外への憧れも強かったんです。日本に目が向いたきっかけは高校生のとき、カナダへの海外留学でした。
コミュニケーションづくりのひとつとして自分の生い立ちを辿るアルバムを作って持参したんですが、それを見たホストファミリーが両親の結婚式の写真を見てすごく興味を持ってくれたんですね。紋付き袴と打掛けの写真なんですが、「これが日本のきものか!ビューティフル!」と。週に1回は「もう一度見せて!」と頼まれるくらい気に入ってくれて(笑)。それがきっかけで日本文化にも興味をもってもらえたんです。と同時に、何かと「あなたの国ではどうなの?」と聞かれたときに答えられないことも多くあって。自分の生まれた国のことをもっと知らなくては、勉強しなくては、という思いが強くなりました。
――― その原点から、今の日本舞踊へとつながっていくんですね。
そうですね、初めて日本舞踊を見たのは姉が宝塚音楽学校にいたので、そのときの校内行事でした。自分で踊りはじめたのも宝塚音楽学校の授業です。私は左利きなので、右手でお扇子を持ったりする所作に苦労もありましたが、授業以外にも先生に習ったりするうちに、段々と面白いなと思えるようになりました。お琴やお三味線などの鳴り物に合わせて踊るのは本当に楽しいですし、やればやるほど奥が深いと思います。
――― 美蘭さんからみた日本舞踊の魅力はどういうところでしょうか?
日本舞踊はきものを着て踊るということがまず大きな特徴です。お稽古のときもきものを着ないとスイッチがちゃんと入らないですね(笑)。そして、きものを着ることからさまざまな所作も生まれます。そして古典の演目の場合ですと、なぜその手を出すのかという、手の振り(動き)の一つひとつに意味合いがあるんです。
たとえば向こうの方に呼びかけるのか、あるいは恥ずかしいわと顔を隠すのかといったことですね。私が教えるときにはそうした意味もきちんとご説明するんですが、理解していただけると、“あ、ここは恥ずかしいのね”と気持ちを入れて踊っていただけるのがわかります。ほかにも“お手紙を読んでいる”とか、“相手にものを差し出す”とか、振りで決まっていて、それを踊りながら演じる、型を通して表現する、それも魅力のひとつだと思います。
◆日本舞踊を楽しむことは、心身に響くもの
◆日本舞踊の基本の振りが楽しめる『京の四季』を踊りましょう
「私も一緒に踊りながら丁寧に教えていきますのでご安心ください!」。日本舞踊の定番『京の四季』は入門編としておすすめの演目だそう。
――― 今回の演目はどんなものですか? 初心者でも大丈夫でしょうか?
はい、大丈夫です。『京の四季』は日本舞踊のなかでも有名な踊りです。春夏秋冬と四季を表現するので取り組みやすく、踊りやすい演目ですね。まずは振りを覚えることから、意味もご説明しながら進めていきますし、基本の振りがたくさん含まれているので日本舞踊らしさを楽しんでいただけると思います。
振りだけでなくお扇子を使ったりもしますよ。京都の祇園を中心に、春はお花見をしたり夏は夕涼みをしたりと春夏秋冬をあらわした京都らしい優美さと落ち着いた趣のある曲です。お扇子を使って煙管(キセル)を表現したりなど、変化もあって面白いと思います。
――― 日本舞踊に興味をお持ちの方へ、ひと言お願いします。
日本舞踊を学びたいけど、どこで教わったらいいのかわからない、何を用意したらいいのかわからない、というお声も結構いただくんです。少しでも日本舞踊に興味がある方は、ぜひ気兼ねなくご参加ください。きものが好きな方、和文化に触れてみたい方にも、今回のイベントはゆかたの着付けから楽しめるのでぴったりだと思います。
日本舞踊では“手が命”といわれているのだそう。撮影中も指先までスッと意識が行き届いた美蘭さんの立ち姿が印象的でした。季節を先取るきものはもちろん、美しい所作をひとつとっても、新しい発見と気づきがありそうです。和文化を象徴するような日本舞踊の世界を、この機会に体験してみませんか。
◆外商お得意様・ペルソナカード会員様限定 #阪急大人の学び 春のコトはじめ 3daysイベント開催 美蘭レンナさんに学ぶ 日本舞踊体験
ゆかた数種の中からお好きなものをお選びいただき、スタッフがゆかたの着付けを。ヘアアクセサリーブランド「アレクサンドル ドゥ パリ」スタッフが約5分でできる簡単なヘアアレンジをレクチャーします。その後、美蘭レンナさんに日本舞踊『京の四季』を教わりながらお楽しみいただき、最後にプロカメラマンによる記念撮影を実施する、約140分のイベントです。初心者の方も経験者の方も、お気軽にご参加ください。
■#阪急大人の学び ゆかた着付け・日本舞踊体験
◎4月19日(金)午前11時30分~、午後2時~(各回約60分)
※着付け・ヘアアレンジには別途お時間を要します。(約60分)
《午前の部》午前10時10分~ 《午後の部》午後0時40分~
◎13階 ダイヤモンドホール
◎定員:各回8名様(要予約)
◎参加費:18,700円
(アレンジに使用した「アレクサンドル ドゥ パリ」ヘアアクセサリーを1点お持ち帰りいただけます。
※ヘアアクセサリーはお客様に合わせ、当日スタッフがお選びします。)
【お申込み・詳細はこちらから】
《午前の部》
①午前10時10分:着付けスタート枠 (11階 きもの売場) >>>
②午前10時10分:へアセットスタート枠 (13階 ダイヤモンドホール) >>>
《午後の部》
③午後0時40分:着付けスタート枠 (11階 きもの売場) >>>
④午後0時40分:へアセットスタート枠 (13階 ダイヤモンドホール ) >>>
「アレクサンドル ドゥ パリ」※写真はイメージです。
「アレクサンドル ドゥ パリ」は、フランスを代表するヘアアクセサリーのブランドです。
1971年、最初のヘアアクセサリー“ヴァンドームシリーズ”を作り出した当時から、「アレクサンドル ドゥ パリ」はフランスの職人の技術を大切にしてきました。
職人とスタイリストで構成されるチームは、クラフツマンシップと創造性を尊重しながら、ブランドの伝統を継承し、丁寧で完成度の高い製品作りを目指しています。
撮影協力:13階 レストラン街 『祝祭ダイニング』「京料理・鰻 美濃吉」
「京料理・鰻 美濃吉」
享保元年創業300年あまりの歴史を持つ京料理の老舗「京懐石 美濃吉」。江戸中期、京都所司代から「川魚生洲八軒」の一軒として認可をうけ現存する唯一の京料理店で、歴史とともに代々受け継がれた伝統の味を、日本文化と美を楽しむ落ち着いたしつらえの店内でご堪能いただけます。
【4月のおすすめメニューをご紹介】
黒毛和牛や伊勢海老白味噌仕立て、名物うなぎ御飯など、3周年の感謝を込めてご用意する特別メニュー。
開店3周年記念特別懐石 寿 12,100円
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