◎4F
★【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】★
『だれも知らない小さな国』
佐藤さとる/講談社
夏休みに入りましたね。
ぜひ親子で児童文学を楽しみませんか。
今回ご紹介するのは私にとっても思い出の一冊。
佐藤さとるさんのコロボックル物語
『誰も知らない小さな国』
小学生の時、兄の家庭教師の先生が毎週来る度に本を貸してくれて。
その中でも大好きだったのがこのコロボックル物語。
久しぶりの再読。
日本で初めての長編ファンタジー小説といわれたコロボックル物語。
身長3センチの体重1グラムの小さな人をめぐるお話。
30年以上前の本。蘇る記憶。 夢中で読んだあの頃に自分を重ねながら、貸してくれた先生の顔や部屋の断片と共に、ワクワクとしながら読み進めていた小学生の私がそこにいました。
子どもの頃に読んだ本って内容云々よりも面白くて夢中で読んだという体感の記憶のような気がします。
誰に勧めてもらった。誰かと一緒にこのお話を共有して楽しんだ。 あらすじや細かいことはしっかりとは思い出さなくても、知ってる大好きだったという事実は、はっきりと覚えているし、胸を張って言える。
そしてまた改めて大人になって出会うコロボックルの物語はやっぱり私を夢中にしてくれました。
自分が子どもの頃に読んだ物語を我が子と楽しめる喜び。
押し付けることなく、ぜひ読んであげてください。
「これママのパパの子どもの頃大好きだったんだよね。一緒に読まない?」と誘ってみてください。毎晩一章ずつ、いや数ページでもいいのです。続きはまた明日と眠りにつきませんか。
児童文学を楽しみ始めるには、それを愛情を持って手渡す大人が不可欠だと思っています。
そしてその読んだという記憶は、自分の自信や力となり、大袈裟かもしれませんがこれからの人生を支えてくれる一冊になるかもしれません。
さぁ長くて短い夏休みの始まりです。
ぜひ児童文学!楽しんでください。
8月8日(月)には4階子育てコミュニティにて
「絵本カバーでつくるかばん作り」を開催予定です!
毎年夏休みの大人気イベントです。ぜひご参加お待ちしております。
★コトコトイベントニュース ※7月25日(月)午後8時公開予定
<プロフィール>
絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。
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