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★【内田 祐子 ふわはね絵本のおへや】★
『へいわってどんなこと』
作/浜田 桂子
童心社
今年もまた暑い夏がやってきて、セミの大合唱と共にこの日を迎えようとしています。
8月15日 終戦の日。
戦後77年経ったいまも、遠い空の向こうでは戦争が行われている。
戦争ってなんだろう？なんで戦争はいけないんだろう、平和って。
私たちは子どもたちに伝え続けなければいけない。そんな時こそ絵本の力を借りて。
売場ニュース
今回は我が家で一番子どもたちと読んだこちらの絵本を。
『へいわってどんなこと？』
私も子供たちも大好きな作家さん。浜田佳子さんの本。
実はこの絵本は次女が小学校一年生の時に初めて読書感想文を書いたものでした。
ちょうど10年前、2012年の青少年読書感想文全国コンクール課題図書だったこの絵本。
当時1年生だった次女は『てとてとてとて』の人の本だー！これにする～！ 」と。
本との出会い方を見た気がしました。
その作家さんの他の絵本を知っている、好きというのは幼いながら、選ぶ力となると感じました。
この本すごくいいです。私、大好きです。
へいわって何？どんなこと？って聞かれて答えられますか？
この本には、平和について、たくさん書かれています。
「せんそうをしない。
ばくだんなんか おとさない。
いえや まちを はかいしない。
・・・
おなかが すいたら だれでも ごはんが たべられる。
いやなことは いやだって ひとりでも いけんが いえる。
あさまで ぐっすり ねむれる。
おもいっきりあそべる・・・」
（本文抜粋）
お腹いっぱい食べられる。
ぐっすり眠れる。
おもいっきり遊べる。
どれも、当たり前のように感じられるかもしれないけれど、平和でなくてはできないこと。
そしてとてもとても大切なこと。
最後はこう書かれています。
「へいわって ぼくが うまれて よかったって いうこと。
きみが うまれて よかったって いうこと。
そしてね、きみと ぼくは ともだちになれるってこと。」
平和って、そうなんです。
当たり前のことを、奪ってしまう。
そして当たり前と思っていることが、平和だからこそ今に感謝しないといけないんだと、気づかせてくれます。
平和という、かもすると重く難しいテーマを、幼い子供たちにも伝わるように、短い言葉と優しい絵でとても素敵に描かれている１冊です。
日本・中国・韓国の絵本作家が手をつなぎ、子どもたちに送る平和絵本シリーズとして作られたこの絵本。
子どもたちとぜひ会話をしながら平和について考えてみてください。その会話は読書感想文のとっかかりとなると思います。
＜プロフィール＞
絵本のつなぎて ふわはね（内田祐子）
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。
★インスタグラム @fuwahane ←こちらをクリック