オクラ
夏のネバネバ代表野菜のオクラ。
このねばり成分は昨今健康維持、腸活にも注目のひとつに上がる食物繊維です。
胃腸の調子を整えてくれる効果が期待されています。
それだけでなくβカロテン、ビタミンB群、C、カルシウムや葉酸なども
バランスよく含まれているオクラ。
ネバネバ野菜の仲間、モロヘイヤ、ツルムラサキなどと共に
夏を乗り切るスタミナ野菜です！！！
オクラの収穫では、葉に少し触れるだけで、
長袖を着ていたにも関わらずチクチク産毛が腕に刺さるのです。
外敵から守るオクラの力強さを実感。
成長の早いオクラは2，3日収穫が遅れるだけですぐに大きく
硬くなってしまいます。
元気と鮮度の証の産毛と暑さを通り越す酷暑の中、
毎日収穫して下さる生産者の方々にも感謝の気持ちが改めて芽生えます。
オクラの表面に塩をつけ産毛を指でこすり落とし、
そのまま熱湯でさっと固めに湯通しすると緑鮮やかになりますが、
生でも美味しく頂けます！
その際、がくの周りを薄く包丁でむくと口当たりが良くなります。
オクラの白い種のプチプチした食感は魅力のひとつですが、
口に残り、また少し大きくなったオクラの種はほんのりとした苦さがあります。
小さなお子さまへは縦に切ってスプーンなどを使って種をこそげ取ってあげると
食べやすくなると思います。
調理中もできるだけ暑さを遠ざけられるように、
食欲が出ない時にもさっぱりと頂け、手軽で栄養バランスも心掛けた
オクラのとろろ麺です。昼食や夕食の〆の一皿にいかがですか。
細かく刻めば刻むほど粘りが出ます。
ミキサーを使えばより手軽。
生のまま、またはさっと湯通ししたものを少量の水と下味に麺つゆ加えて
回すだけで刻むものとはまた違うふわとろ食感になります。
因みに“長いも”もミキサーを使うと、ふわっふわになりますよ。
さて、下味のついたオクラのとろろと最強の組み合わせの納豆。
オクラが納豆のたんぱく質の消化吸収を助けてくれるので夏バテ予防にもピッタリ。
梅干しをのせ、麺つゆをかけ青柚子を削れば
酸味に風味も加わった残暑を乗り切るオクラのとろろ麺の完成です！
さぁ！スタミナ野菜に助けてもらいながら残りの夏も元気に乗り切りましょう。
＜プロフィール＞
伊藤 由香 （いとう ゆか）野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かした
レシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。