◎4F
★【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】★
『野ねずみきょうだいの草花あそび 初夏から秋まで』
『野ねずみきょうだいの草花あそび 秋から春まで』
相澤悦子(作)/長谷川直子(絵)/福音館書店
少しずつ季節は夏から秋に。公園のどんぐりの木も青い小さなどんぐりたちが鈴なりに。
先日の十五夜の日、公園のねこじゃらし(エノコログサ)でうさぎを作り月見団子と一緒にお月さまにお供えしました。
作り方は大好きなこの絵本
『野ねずみきょうだいの草花あそび 初夏から秋まで』
大人も子どもも一緒に楽しめる草花遊びの絵本です。
相澤悦子(作)/長谷川直子(絵)/福音館書店
それはこんな始まり ...
まちはずれの野原に、野ねずみのきょうだいが すんでいます。まだ子ねずみですが、 じぶんのことはじぶんでできるようになったので、 うまれそだった家をでて、きょうだいだけで やっていくことにしたのです。
かしこい野ねずみたちは、木の実や草の実をとって食べてたのしく、くらしていました。
(p1引用)
自分のことは自分で出来るようになったので…。
これが親が子の手を離すタイミングだな。と少し大きくなった娘たちを想う。
いやいや、この絵本のそこ?!と思われてしまいますね。でもここ。好き。
野ねずみきょうだいたちが、生きていく上で、身近な植物を食べたり使ったりしていく中での遊びが本当に楽しくて。
初夏から秋までのお話が3つ、その中にエノコログサのむずむずねずみや、オシロイバナの女の子、キンモクセイの香りかごなど約20種類の草花遊びが載っています。
こんな風に身近にある草花へ目線を下げさせてくれる絵本があったでしょうか。
図鑑や、ただの遊びのやり方が描かれたのとは違う、お話にもなりながら季節を感じ、そして野原や公園へと誘ってくれる。
絵だけではなく、実際後半には作り方と写真も載っていて、野ねずみの世界と私たちの世界の境界線をなくしてくれる。 この本を片手に今すぐ外へ飛び出したくなる。 そんな1冊です。
『野ねずみきょうだいの草花あそび 秋から春まで』
相澤悦子(作)/長谷川直子(絵)/福音館書店
そしてこの絵本にはシリーズとして、これからの季節にぴったりな『野ねずみきょうだいの草花あそび 秋から春まで』も。
過ごしやすい季節になってきました。ぜひ野原や公園、林や森で、身近な草花と遊んでください。
ご家庭はもちろんですが、図書館や幼稚園や小学校、学童の教室の後ろにも置いて欲しいなぁ。まずはおとなが楽しんで。
こんなのがささっと作れたらかっこいいですよねー。これぞ"ママは魔法使いであれ"子どもたちの人気者になること間違いなしです!
さぁ、絵本と一緒に秋の野原へ!
<プロフィール>
絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。
インスタグラム @fuwahane ←こちらをクリック