2022.9.20
◎1F
本当に今回の台風の影響が不安ですね。
台風の影響なく、どの作物も引き続き楽しめることを心より祈りながら記しております。
奈良の寺田農園さんのいちじくのハウスを訪れさせて頂いたのは
8月初旬のこと。
グローブ程の大きさの緑色の葉や木々、実るいちじくから
甘くエキゾチックな香り広がるハウス内。
気温はぐんぐん上昇中の中、口にさせて頂いた
ぷっくりと大きく全体が赤色に染まる完熟もぎたてのいちじく。
そのやわらかく果汁いっぱいに優しく口に広がる甘さは格別な美味しさでした。
完熟を冷凍して下さっていた丸ごといちじくは、最高のシャーベットでした。
日持ちはしない完熟いちじくですが、冷凍保存しておくと
そのまま丸ごとシャーベットは勿論、ジャムも作れるよと
その便利さを教えて頂きました。
冷凍のまま容器に並べはちみつ、白ワインをふりかけ蒸す又は煮て作る
丸ごとコンポートも綺麗にできました♪
今、真っ盛り、桝井ドーフィンのいちじくです。
経つこと8月下旬、
西宮阪急にて並ぶ兵庫六甲こだわり野菜の会
島中さんの露地栽培の西洋いちじくを口にさせて頂きました。
品種はロードス。まったりとした食味と西洋ならではの凝縮された甘さに、
はちみつみたいだねと、娘と同意見。
いちじくを頂くことで巡ってきた季節を実感する瞬間です。
島中さんが育てておられるイタリア、フランス原産の様々ないちじくは
果皮の色も白色から黒色に、大きさも小粒のものまでさまざまで
口にできることは勿論、様子を見せて頂くだけでも新鮮。
見極められたいちじくのお尻から密が溢れ出ている様にも注目です。
そして、日本でも作られている生産者さんも少ないとお聞きするいちじく。
「ビオレ・ソリエス」。（別名黒ダイヤともと言われるそう）
もしかして、並んでいるかも！！と売り場をのぞく事も楽しみのひとつです。
出会えたらラッキー♪
今年はいちじくの一口春巻きを良く作っています。
皮付のままいちじくの大きさによりますが、皮付のまま4～6等分に切り、
生ハムと共に巻いて、巻き終わりに小麦粉をを水を溶いたもので止めて揚げたもの。
カリッとした皮から出てくるいちじくのトロンとした食感と甘じょっぱさが
お酒のアテにもピッタリ。
桝井ドーフィン、西洋いちじく共に含まれる食味や水分量によって仕上がりの差はありますが
どちらで作ってもオススメです。
秋分の日を境に、夜が長くなり徐々に秋も深まりを見せ始めるころ。
雨、風の影響少なく実りと食欲の秋を迎えられますように。
＜プロフィール＞
伊藤 由香 （いとう ゆか）
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。