◎1F
【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】
クリスマスが終わると街は一変。
キラキラと輝くイルミネーションから、活気がありながらも慌ただしい年の瀬に。
そして大晦日。31日を超えるとおごそかな年明けがはじまる。
日本の伝統的な行事が色濃く残る時期だからこそ、丁寧に子どもたちに伝えていきたいと思うのですが毎年バタバタと過ぎさっていってしまいます。
そんな時こそ絵本の出番。
福音館書店『もうすぐお正月』(作)西村 繁男
今年最後のにしのみやぐらしブログにてご紹介する絵本は、西村繁男さんの『もうすぐおしょうがつ』
お正月休みにおじいさんとおばあさんのおうちで過ごす家族のお話。
電車に乗っておじいさんおばあさんのおうちに行くところからお話は始まります。
次の日は朝から大掃除。ひろくんとゆうちゃんは張り切ってガラス磨きや障子はり、部屋の掃除を手伝います。
12月30日、次の日は楽しみにしていた餅つきの日。
おばさんとおじさん、いとこのかずちゃんもやってきました。
そして大晦日。たくさんの人で賑わう市場に買い物に。
西村茂雄さんの描く細かでどこかユーモラス絵をずっとみていたくなる。
実はというか皆さんお気づきだとは思うのですが、この絵本に出てくる登場人物は全て動物なんです。
姿は動物ながらも日本の師走の風景が細かく描かれている。
これがまた人間じゃないところがよくて。どこかせわしない追い込まれた感のある年末の風景がくすっと笑いながら楽しめる。ずっと見ていたくなるような楽しさそして懐かしさ。大好きな年末の絵本です。
<読み聞かせ時間目安 7分50秒>
<プロフィール>
絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。インスタグラム
@fuwahane ←こちらをクリック