◎4F
【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】
売場ニュース
『かお かお どんなかお』
作： 柳原 良平
こぐま社
入園、入学、進級と新しい生活が始まっている方も多いのではないでしょうか。
あたたかくなったかなと思ったら、急に寒くなったり、雨が降ったりと季節の変わり目の天気のように、気持ちが落ち着かず子どもたちも不安定になりがち。
そんなときこそ絵本の出番。
いつものという安心感。大好きな絵本を読んであげてください。
もしかすると小さい頃の絵本を求めてくる子もいるかもしれません。
もう年長さんなのに！小学生になったのに！中学年、高学年になるのに！と言わず、この時期はぜひ「よんで」に何も言わず「いいよ」で答えてあげてください。
求めることをすぐに受け入れてもらえる。
それが嬉しく、また明日の力になります。
今回のはこんな絵本はいかがでしょう。
出版されて35年以上のロングセラー
我が家の娘たちも大好きだった一冊。
『かお かお どんなかお』
かお
かおに めが ふたつ
はなは ひとつ
くちも ひとつ
たのしい かお
かなしい かお
わらった かお
ないた かお…
出てくる出てくるいろんな かお。
赤ちゃんは人の顔が大好き。
目と鼻と口があればそこに顔が生まれます。
そして私たちが思っている以上に表情を見ている赤ちゃんや子どもたち。
この絵本を読んでいると、おこったかおではおこったかおに。
こまったかおはこまったかおに。
わらったかおでは笑顔になるからびっくり！
そしてなぜだか読んでる方も、たのしいかおの時には嬉しそうに。
泣いた顔は悲しそうに。
たくましいかおでは、野太い声でと。
意識していないのに、勝手にそうなってしまう。
これぞ本物の絵本の魔法。
シンプルな中に豊かな引き出しをたくさんもっている。そんな絵本です。
泣いて笑って怒ってすねて。いろんな顔を見せてくれる子どもたちとの日々。
はじまりの春。笑顔多めのいいかおでいられますように。
今年3年目となる「ふわはね日めくりカレンダー」４階絵本売場でも好評発売中です。
毎日の始まりにめくる一枚の紙。月の満ち欠けや季節の暦。日々の暮らしを共にしてほしい絵本たち。そして毎日がほんのちょっぴり豊かで楽しくなるような、心のお守りになるような言葉を紡ぎました。
今年はその言葉に、絵本作家としても大活躍の北村人さんが絵を添えてくださいました。もちろん今年も366冊の毎日のおすすめ絵本を掲載。
＜プロフィール＞絵本のつなぎて ふわはね（内田祐子）
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。
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