◎1F
売場ニュース
早くも梅雨入り。
保存を目的にはじめられた「漬ける」と言う調理法。
日本最初に漬物に関する記録が見られるのは奈良時代の本簡に記された塩漬けだそうです。
保存と言えば、先日は実家の庭木の山椒の実を収穫。今年は実の付きが良くなく少量ながらも7分茹でて1時間水に漬け水気をふき、小分けにして冷凍保存しました。
6月は実山椒も含め、梅、らっきょう、新しょうが…と年に一度の野菜果物を楽しめる季節です。
早くも梅雨入り。これから続く蒸し暑い季節にさっぱり口当たりの良いお酢で「漬ける」を楽しみませんか。
冷蔵庫の保存スペースも限られますので、保存中に食べ飽きない量、作るのにご負担にならないかなの分量の甘酢漬けです。
みょうが
6月13日は「いいみょうがの日」です。
日本原産の香味野菜。高知県が全国一の生産量です。
これから夏にかけ特に薬味にも大活躍のみょうがの特有の香り、α-ピネンは発汗、呼吸、血液の循環を良くする働きや消化を促す働きが期待されています。
薬味として頂くことが多いかもしれませんが、ぬか漬けや塩漬け、また味噌漬けをはじめ、みょうがの豚肉巻き、煮つけ、しゃぶしゃぶ、卵とじ、みょうがご飯、タルタルソースなど幅広く調理し是非豊かな風味を楽しみたいものです。
~みょうがの甘酢漬け~
ジャムの空き瓶で6個ピッタリ漬けられる量です。
みょうが 2パック(6個)
A酢 大さじ3
砂糖 大さじ1
塩 小さじ1/2
①みょうがは熱湯でゆで(縦半分に切った時は30秒程、丸ごとの時は1分程)ざるにあげる。
②Aを保存瓶で混ぜ合わせる。
③みょうがが熱いうちに②に漬ける。みょうがは縦半分に切ると比較的短時間(30分程)で漬かります。丸ごとの時は2日以降が味がなじみ美味しくなりますのでお好みで。
~ついでの♪新たまねぎ甘酢漬け~
玉ねぎを切った際、その手でついでに作られる甘酢漬けです。
持っている“WECK straight340ml”の保存瓶でピッタリ漬けられる量です。
玉ねぎ・・・1/2個
塩・・・・・小さじ1/2
はちみつ・・大さじ1
酢・・・・・100ml
①玉ねぎは薄切りにし保存瓶に入れる。
②塩、はちみつを加え、上から酢を注ぎ入れる。
③軽くラップをして600wの電子レンジで2分加熱。酢に漬かっていない玉ねぎを軽く押して甘酢に漬けこむ。紫玉ねぎの使い残しがあれば、少量でも加えると淡いピンク色に染まります。
新ショウガの甘酢漬けは、新しょうがで作るピンクのジンジャーシロップを作った残りで作ることが多く、シロップと両方副産物として楽しめる甘酢漬けです。
副産物の新ショウガの甘酢漬け
水分を絞り出した新しょうがを容器に入れ、塩小さじ1/2、酢を浸るまで注ぐ
~新しょうがのジンジャーシロップ~
新しょうが 150g~200g
お好みの砂糖 (新ショウガの重量に対して0.6~同量)
水 150ml~200ml
レモン汁 1/2個分
スパイスは副産物を作る時はシロップ完成後に入れると良いです。
①新しょうがは薄切りにし鍋に入れ砂糖をまぶし30分程置く。
②出てきた水分を確認し、水を加え15分程煮だし、火を止め粗熱を取る。
③ざるとお玉の背などを使い水分をしっかりと絞る。
④③の液体にレモン果汁を加える。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。