◎4F
【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】
『かささして』
作/絵 三浦太郎
童心社
梅雨の季節、4階絵本の売り場でも雨の絵本が並んでいます。
今回はその中からこんな絵本はいかがでしょうか。
『かささして』
三浦太郎さんの「あかちゃんととととと」シリーズから5月に刊行された最新作は雨の季節にぴったりなこちらの絵本。
それはこんな始まり
あっ あめだ
こなすの こども れれれれれ
ぱっと かささして いそいでかえろ
(p2−5本文引用)
こなすの子どもは「れれれれれ」
かぼちゃんのかあさんは「げげげげげげ」
もものねえさんは「ももももも」
みんなぱっとかささして、いそいで帰ります。
子どもたちにとっても身近な野菜や果物たちが、子どもたちにとってはあこがれの傘をぱっとさしてかえる。
ただこれだけの繰り返しが音やリズムにのって、少し不安になる雨を楽しくしてくれる。
こなすの傘はむらさき色、トマトとプチトマトの親子の傘はきいろ、もものねえさんはピンク色とそれぞれの傘が野菜の花の色になっていて!!
そんなところへのこだわりもこの絵本の魅力(ぜひ巻末の「著者の言葉」も読んでみてください)
子どもたちと一緒に「もももももも」「れれれれれ」と言いながら楽しめる一冊です。
小さな人たちから楽しめる「あかちゃんとととととと」シリーズおすすめです。
雨の日には雨の絵本を。
音と言葉を楽しむ五感で感じる絵本が多い雨の絵本。
ぜひ雨音を聴きながら絵本を開いてみてください。
<プロフィール>絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。
★インスタグラム @fuwahane ←こちらをクリック