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【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】
売場ニュース
『どんぐり』
たてのひろし
出版社：小峰書店
それは枝からおちるどんぐりから始まります。
この絵本には言葉がありません。
でも聞こえます。
風に揺れる木々のざわめき。
鳥が羽ばたき
どんぐりが枝から落ちる音が。
どんぐりは生きようとします。
でもそれは容易いことではありません。
生きることは誰かの命をもらうということ。
たてのひろしさんの描く繊細な絵は、五感に届けられます。
命はめぐる。
字のない絵本はどう読んでいいかわからないという方がいらっしゃるかもしれません。
でも悩むことなくぜひ感じるまま心を委ねてください。
そうすることで見えるものがあるかもしれない。
はっと息を呑むほど美しい空の色。
繊細な絵の向こうに側にある命の循環。
作家が魂を込めてつくる良質な本物の絵本です。
ぜひ手に取って見てほしい。
心をフラットにして。
案外子どもたちの方が、その純粋なまなこで見えるものがあるのかもしれません。
＜プロフィール＞絵本のつなぎて ふわはね（内田祐子）
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。
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