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茸(きのこ)と言っても種類が無数にありますね、今回はどの種類の茸も簡単に美味しく素材の旨味を引き出す調理方法や旨味が増す保存方法をご紹介します。
茸類は胞子を飛散して繁殖するので野生の茸は湿度と温度の環境が整っていれば年中生息します。
更に人工栽培で年中安定して食べられるのですが、湿度の高い梅雨の時期(6月~7月)と秋雨の時期(9月∼11月頃)の天然のキノコは、自然の環境からの太陽を浴びた木・土・水から育ち、特にこの時期は香りや味わいがとっても良いです。
■季節の変わり目の体調不良を旬のきのこと山芋コンビで栄養補給!
旬の茸(キノコ)と長芋が安くて美味しい時期。たっぷりの茸に、水切りしたきぬこし豆腐と水餃子には濃いめに味付けしたスープを含ませます。とろろは仕上げに食感と舌触りの良い一風変わった身体を元気にしてくれるスープの完成です。
「きのこと長芋のふわとろスープ」
数種類の茸からの旨味だしをたっぷり吸いこんだ豆腐。
水餃子で食べ応えと、とろっとろの長芋とろろで疲れた身体を癒す
1皿で大満足の具沢山スープをご紹介します。
材料
(スープ)
水…1ℓ
鰹等のだしパック…1パック
昆布…(5㎝×3㎝)1枚をハサミで細かく切っておく。
中華スープの素…小さじ2∼3
味りん…大さじ1
(具材)
椎茸…4枚
しめじ…1/2株
舞茸…1/2株
えのき茸…1/2株
絹こし豆腐(水切り)…1/2丁
青ネギ…1/2束
水餃子…適量
長芋(すりおろし)…適量
(薬味)
(作り方)
①スープを作ります。分量の水と昆布を合わせて10分置く。スープの材料を全て加え火にかけます。
②鍋に食べやすい大きさにカットしたキノコ類を入れ、水餃子と水切りしておいた豆腐を大きめにちぎって加えます。
③火が通ったら、擦りおろした長芋と青ネギを加え、ひと煮立ちすれば完成です。
(ポイント)
長芋は生でもおいしいですが、加熱すると主成分のでんぷんがふわふわ・ほくほく、食感と味わいがさらに豊かになります。
お好みで薬味を加えてお楽しみください。
ハフハフッ…熱々をどうぞ♪
残ったスープで締めのラーメンにするのがおすすめです。
■茸(きのこ)類と長芋の栄養は女性にとって強い味方
【満腹感を与える食物繊維が豊富!】
水を含むと膨らむ食物繊維が豊富なのでたくさん食べてもとっても低カロリーな上に少量でもお腹がいっぱいになります。腸を活発にしてくれる最適食材です。
【ダイエットして老化する肌を助けてピカピカ肌にしてくれます。】
茸類と野菜を一緒に食べる事で、ビタミンとミネラが沢山吸収できるので合わせて食べる事が最良です。
【骨粗しょう症を予防できる食べ方】
キノコの中でもカルシュウムが多最も多いモノはきくらげです。
次に多い順からマツタケ、なめこ、マッシューム、本しめじ、しいたけ、ぶなしめじ、ひらたけ。
ダイエットで食事制限をしている方は特に気を付けたいのが骨密度が低下する事。そんな時こそ茸類に豊富に含まれるカルシウムは、肉類・大豆製品のタンパク質を一緒に食べる事でしっかり吸収され骨粗しょう症予防に役立ちます。
きのこの保存は使いやすい大きさに切って冷凍する事で火通りも早くて旨味が濃く、栄養価もアップで良い事づくめ。
凍ったまま調理すると便利なうえに旨味倍増です!
長芋も擦りおろして、ジッパー袋に入れ薄く平たく冷凍すれば、必要な分だけ折って使えるので便利です。
お試しください。
≪プロフィール≫
つちだ縁(つちだゆかり)一児の母・現在子育て中でリアルメニューを発信。自身の料理教室でも“食卓から子供の健康を育む”をテーマに講座を展開中。プロの料理人の長年の経験を活かし、家庭でも手軽に簡単にできるテーブル映えする記念日料理がメイン。創作メニューを得意とし、日常生活より素敵にアレンジする“料理のツボ”を研究・提案し続ける。