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【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】
売場ニュース
『じっちょりんとおつきさま』
作： かとう あじゅ
出版社： 文溪堂
2023年の十五夜はちょうど満月になる9月29日(金)です。
そんな今回はこちらの絵本はいかがでしょう。
『じっちょりんとおつきさま』
それはこんな始まり
あさに なりました。
あきちのすみで、とてもちいさな じっちょりんのかぞくが、
あさごはんの じゅんびをしています。
（p1-2本文引用）
とても小さなじっちょりん。
花びらや葉っぱ、花粉や蜜を食べて暮らし、花の種はどんぐりぼうしのかばんにしまって、食べずに取っておきます。
そしてコンクリートの道や壁の小さな隙間、電信柱の根本などにたねかばんのふたをあけ、植えていくのです。
2011年に『じっちょりんのあるくみち』から始まったじっちょりんシリーズ。
第２段はお月見のお話。じっちょりんの家族はおたのしみのみを作って、今夜は仲間たちとおつきみです。
この絵本は目に見えない小さなものたちを見せてくれます。
この絵本を読んだ後は、本当にじっちょりんがいるような気がして、つい足元、くさのかげを探したくなります。
もうひとついいなぁも思っているのが、野に咲く花の名前が書いてあるところ。
じっちょりん目線で見る私たちの傍にある草や花の名前が書いてあるので、花の名前をさらっと言える人になりたい私にぴったり！
作者さんの遊び心が散りばめられ、かくれハート♡を探して遊べたり。
じっちょりんの仲間を楽しんだり。春夏秋冬とシリーズは続き、今年3月には誕生日の絵本も。
可愛くて優しいお話。
じっちょりんシリーズオススメです。
＜プロフィール＞絵本のつなぎて ふわはね（内田祐子）
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。
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