◎4F
【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】
『ぴかぴかのおてがみ』
作: 乾 栄里子
絵: たしろちさと
出版社: 世界文化社
「新しい一年もお天道様と一緒にのススメ」
今年最後の絵本のご紹介です。
この季節にぴったりの絵本が新しく出版されました。
それはこんな始まり
ことしが もう すこしで おわる ころ、
うさぎくんに ぴかぴかした すてきな おてがみが とどきました。
(P1 本文引用)
うさぎくんに届いた手紙にはいつも弟や妹にやさしくしていること。そして明日の朝7時にはらっぱに来てください。と書かれていました。
その頃、わにくんのおうちにもぴかぴかのお手紙が届いていました。
そしてわにくんのお手紙にも、がんばったこと、そして明日の朝7時にはらっぱにきてください。と書かれていました。
くまくんにも、あひるちゃんにも、りすちゃんにも…
森のみんなに届いたぴかぴかのお手紙。でもだれも差出人がわかりません。
そして次の日 元旦の朝
みんなではらっぱに行ってみると…。
なんとやさしくほっこりとした絵本でしょう。
日本には「お天道様がみているよ」という言葉があります。
人間の行いに対して「ほかの誰も見ていなくても太陽は見ているのだから、どんな時でも悪事をしていはいけないよ」という意味でしょうか。
私はこの言葉が大好きです。子ども達にもよく話をしていました。
たしろちさとさんの温かみのある絵と共に、この絵本は悪いことだけなくいいこともお天道様はちゃーんと見てくれていました。
なんと優しくてあたたかいお話でしょう。
子ども達と一緒に新しい一年も、お天道様は見てくれているんだから頑張ろうねとお話ししたくなるそんな一冊です。
今年もたくさんの絵本をご紹介させていただきました。
絵本を親子で楽しめる時間はそう長くはありません。
ぜひその振り返ると短い日々を楽しんでください。
また来年もみなさんと絵本をつなぐお手伝いをさせてください。
子育てコミュニテイでもお待ちしてます。
1月は
15日(月)・22日(月)の開催です。
西宮阪急HP、コトコトステージからお申込みとなります。
<プロフィール>絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。
★インスタグラム @fuwahane ←こちらをクリック