◎1F
夜明けが心ばかり早くなり、2月は春の幕開けを感じさせます。
梅の蕾は膨らみを見せ始め、露地物のキンカンは完熟を迎えています。
今回は、その旬のキンカンを使った楽しみ方をご紹介します。
樹上で寒さに当たりキュッとしまった果実はハウスのものより小ぶりですが完熟の甘味の後、鼻を通り抜けるキンカン香はしっかりと感じられます。
半分に切って、種を取り保存容器に入れておけば、パクパクいくらでも食べられてしまいます。
柑橘類全般に含まれるβ-クリプトキサンチンは様々な健康へのサポートが期待されているカロテノイドの一種。
丸ごと食べるキンカンは特にビタミンCも豊富です。春に向けて身体を調えてくれる期待と味方の柑橘のひとつです。
〈チョコレートムースのキンカン添え〉
バレンタインデーにぴったりな、当日でも簡単に作れるチョコレートデザートです。
添えたキンカンの爽やかな香りが、チョコレートの濃厚な味わいを引き立てます。
材料
※50mlグラス4個分
チョコレート(カカオ65%以上がオススメ)・・40g
ココナッツオイル(またはバター)・・大さじ1
アガベシロップ(または砂糖)・・大さじ2弱
卵・・1個
金柑 薄切り・・適量
作り方
1.チョコレートとココナッツオイル、シロップ大さじ1を湯煎で溶かす。
2.卵は卵黄と卵白に分け、卵白にシロップ大さじ1を加えツノの立つメレンゲに泡立てる。
3.溶かしたチョコレートに卵黄を加えて良く混ぜ、2のメレンゲ1/3量を加えて全体を合わせる。グラスに入れて冷蔵庫で冷やす。
4.仕上げに上からチョコレートを削り、金柑を添える。
〈旬のキンカンと二ンジンのピクルス〉
甘露煮や白ワイン煮、ジャム以外にも楽しめる、ほんのりキンカン香の漂うピクルスです。
βカロテン豊富なニンジンとの組み合わせで空気が乾燥する時期のお肌も喜ぶ最強コンビです。
材料
キンカン
ニンジン1本
ピクルス液
酢・・100ml
水・・200ml
砂糖・・大さじ2
塩・・小さじ1
ローリエ
1.ピクルス液を沸かし、種を取ったキンカン、乱切りにしたニンジンを加え一煮立しさせ火を止める。
2.手早く粗熱を取る。保存容器に入れ冷蔵庫で保存する。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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