◎4F
【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】
『100まんびきのねこ』
ワンダ・ガアグ 文・絵
いしい ももこ 訳
出版社:福音館書店
2月22日はねこの日ということで、今回はねこの絵本をご紹介します。
絵本作家さんや絵本やさんにはねこが好きな方が多い気がします。
現にねこの絵本って本当にたくさんあって…。
その中でも今回ご紹介するのは1928年に100年近く前にアメリカで出版された絵本。
日本に入ってきたのは1961年。それでも60年以上前の作品です。
『100まんびきのねこ』
それはこんな始まり
むかし、あるところに、とてもとしをとった おじいさんと、とても としをとった おばあさんが すんでいました。
ふたりは、こぢんまりした きれいな いえに すんでいました。そして、いえのまわりには、ぐるっと はなが さいていました。
それでも、おじいさんと、おばあさんは、しあわせでは ありませんでした。
ふたりは、とても さびしかったのです。
(p3本文引用)
おばあさんはおじいさんに言いました。
「うちに、ねこが一ぴきいたらねえ」それを聞いたおじいさんは、ねこをとりに行くことに。
おじいさんは丘を越え、谷を通り長い長い間歩いてとうとうどこもここも、ねこでいっぱいになっている丘に出ました。
その数、
ひゃっぴきの ねこ、
せんびきの ねこ、
ひゃくまんびき、一おく、一ちょうひきの ねこ。
さぁ、おじいさんはおばあさんの希望の「かわいい小さいふわふわしたねこ」を連れて帰ってくこれるのでしょうか。
世界中の人々に長い長い間、愛され続けた一冊。
モノクロの絵、しっかりとした文章量にも関わらず、子どもたちは言葉の力、絵の力に導かれ集中して絵本を楽しんでくれます。
子どもは子どもなりに、大人は大人なりに。その等身大に感じるものがある絵本なのではないでしょうか。これぞ名作。
多くの人に愛され、長く残り続けるには意味があります。猫の日にこんな絵本はいかがでしょうか。
<プロフィール>絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。
★インスタグラム @fuwahane ←こちらをクリック
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