◎4F
卒園、卒業。そして進学進級を控えた
この季節になると読みたくなる絵本があります。
『 みんながおしえてくれました 』
五味太郎
絵本館
小さな女の子が駆けてきます。
それはこんな始まり
あるきかたは ねこが おしえてくれました
とびこえかたは いぬが おしえてくれました
のぼりかたは さるが おしえてくれました(p2-7本文引用)
女の子はかっこいい走り方を馬に。
気持ちのいいお散歩のやり方はにわとりに。
お腹の冷えない昼寝の仕方は、わにに教えてもらいました。
五味太郎さんの絵本は決して押し付けがましくない。
みんながそれぞれ今感じるものがあればいい。 と言う余白がある。
「そもそも私は生まれつき考える人だし、いろいろ覚える人でもあるのだから。」
この絵本の洋書の終わり方はまた違う感じ。
I learned to play from my friend s at school.
and I learned to love from a friend like you.
出会いや経験が自分を作る。
無駄なことは何もなく、たくさんの人と出会い学び、知識は知恵と変わり生きる道を作る。
娘が幼稚園を卒園する時に贈った一冊。
先月発売されたばかりの、五味太郎さんの新作『ぼくは ふね』もまた重なるものがある。
海を進む小さな船。時に大きな船に邪魔されながらも気ままに進む。
他の船に「どこからきたの?」「どこへゆくの?」「なにしてるの?」と聞かれるが答えられない。
ある日嵐が来て海は大荒れ。ヘリコプターに吊り上げられ助けられたが、置かれたところは地面の上。
どこにもいけないと嘆くふねに、空から他の船がやってきて「その気になれば、どこだって進めるものだよ!」と声をかけられ…。
デビュー50周年、350作品以上を世に送り出してきた五味太郎さんが描く一冊。
絵本が伝えてくれる旅立ちの日のエール。絵本を贈ってみませんか?
<プロフィール>絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。
★インスタグラム @fuwahane ←こちらをクリック
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