◎1F
お会いする方に「暑いですね…」と決まったようにお互い挨拶をする毎日です。
8月も引き続き酷暑が続いてします。
暑さに強い野菜と言えばゴーヤーが思い浮かびますが、近郊の圃場で育てておられるゴーヤーは続く暑さで、実が直ぐ黄色く熟してしまうと農家の方からお聞きしました。
危険を伴う暑さと連日伝えられています。
野菜も然ることながら、露地、また外気温以上になるハウス内で野菜を育てて下さる生産者の方々には感謝しかありません。
食べ慣れるとゴーヤーの爽やかな苦味がクセになりますが、苦手な方も多いのでしょうか。
特に疲れている時は無意識のうちに苦味を欲し、ストレスなどの影響で唾液の成分が変化し苦味を感じにくくなるそうですよ。
夏バテ予防だけでなく、運動をされる方、血流改善のサポートにも嬉しいゴーヤーです。
独特の苦味成分のモモルデシンは、胃を刺激して食欲を増進させ、粘膜を守る働きが期待されています。
豊富に含まれるゴーヤーのビタミンCは加熱に強く、代謝を高めるたんぱく質の食材と組み合わせることで夏バテ予防にも期待大です!
また、一酸化窒素に関与するシトルリンも含まれています。
血流を改善させて、栄養素など体のめぐりをサポートし、冷えの改善や老廃物などの流れもスムーズにすることで、むくみ予防等も期待されています。
ちなみに、ウリ科の野菜に多く含まれており、その中でもスイカは特に多く含まれています。
ゴーヤーの点心風
ゴーヤーのワタをくり抜き、詰め物をして蒸し上げました。
海老の量を多目にすると豚肉の縮みが少なくプリっと仕上がります。
肉厚に切ったゴーヤーからさわやかなジュージーな苦味が楽しめますよ!
(材料)
ゴーヤー 1本
海老と豚ミンチ肉・・合わせて180g
A塩・・ふたつまみ
酒(あれば紹興酒)・・大さじ1
片栗粉・・小さじ1
ショウガソース
Bショウガ(みじん切り) 大さじ1
赤唐辛子(戻して粗みじん切り) 適宜
しょう油 大さじ2
酢 大さじ1
砂糖 少々
ごま油 小さじ1
コリアンダー 適宜
【作り方】
①ゴーヤーは2㎝幅の輪切りにし、種とワタをくりく。
②下処理した海老を粗く叩き、豚ミンチとAを合わせる。
③①のゴーヤーに詰め、蒸気の上がった蒸し器で12~15分蒸す。
(または耐熱皿に並べふんわりラップをして電子レンジで加熱する)
④混ぜ合わせたBのショウガソースをかけ、好みでコリアンダーを添える。
ショウガソースが余れば、ゴーヤーとミョウガの和え物はいかがでしょうか。
■ゴーヤーとショウガの和え物■
半分に切ってワタと種を取り薄切にしたゴーヤーをさっと茹でて、冷水にさらし水気を切る。
ミョウガは小口切りにする。
ゴーヤーとミョウガ、ちりめんじゃこにショウガソースを和え、更にごま油を加え完成です。
胸を熱くしてくれるパリオリンピックにいよいよ高校野球も始まり熱い夏の闘いは続きます。
猛烈な暑さで体の疲れも出やすくなります。
何卒体調には気を付けてお過ごしください。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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