売場ニュース
『お月さんのシャーベット』
ペク・ヒナ作 長谷川義史訳 ブロンズ新社
夜になってもまだ暑い。寝苦しい夜が続きます。
そんな夜にぴったりなこんな絵本はいかがでしょうか。
それは それは ねぐるしい
なつの ばんやった。
あつくて あつくて ねるどころか
どうしようも あらへん(p1本文引用)
暑い暑い夏の夜。
みんな窓を閉めエアコンに扇風機をびゅんびゅんぶんぶんつけて、なんとか眠りにつこうとしていた。そこに何やら音がする。
ぽた・・・・ぽた・・ぽた
あれ?なんの音?えらいこっちゃ!お月さんとけてはるがな!
しっかりものの班長のおばあちゃん。大きなたらいをかかえて飛び出した!
作者は韓国の大人気絵本作家ペクヒナさん。長谷川義史さんが関西弁でまあるく訳されています。
ペクヒナさんといえば粘土で人形を作りそれを写真にとり絵本にしていく独特の手法で人気ですが、これはペクヒナさんの初期の作品で、紙とミニチュア模型で作られています。
ありえないお話がペクヒナさんの紙で作った人形と模型でリアル感を増していく。
細かなところまで作り込まれた世界をゆっくりじっくり見ているうちに、自分もすっかりふしぎの世界の住人に。ありえないお話を真面目に真剣に本気で取り組む大人が好き。そんな人たちが作る絵本が大好き。
韓国の日常生活が垣間見れるのも面白い。
海外の絵本はその国の生活や文化、歴史などを見ることができます。
お隣の国、韓国からもたくさんの絵本が日本で翻訳され刊行されています。
この夏はオリンピックもありますし、身近によその国を知るひとつとして、ぜひ絵本を楽しでほしいと思います。
ブロンズ新社さんのホームページには全編を構成したメーキングの映像があるので、そちらもぜひご覧ください!
<プロフィール>
絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。
★インスタグラム @fuwahane ←こちらをクリック
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