過日、サツマイモの収穫へ出かけてきました。
子どもたちが、自分の身長の半分近くもある大きなスコップで土を掘り起こし、ようやく顔を出したサツマイモを手に笑顔を見せる様子に、見ている我々大人も元気をもらいました。
休憩中に頂いた、早朝から炭火でじっくり焼かれた焼き芋の美味しかったこと。
ゆっくりと加熱をすることで、サツマイモのデンプンの分解酵素が活性化し甘味がぐんと増します。
蒸し煮や蒸し焼き、また焼き芋は甘味を引き出すことができる調理法です。
さて、収穫して持ち帰ったサツマイモは土をつけたまましっかり乾かします。
2週間程置くと洗った際皮が剥がれにくくなります。
収穫したてを直ぐに洗うと皮が剥げ、色も流れやすいそうです。
皮にもはカルシウム、ビタミン類など多く含まれているのでできるだけ皮ごと頂きたいものです。
採れたてのサツマイモはみずみずく、さっぱりとした甘さをしていて収穫時の高揚感も重なりこれはこれで美味しいものですが、貯蔵によって水分が抜け、甘味が更に増したサツマイモは期待通りの深みのある濃厚な美味しさです。
保存は土を払い落し新聞紙に包んで常温(理想は13~15℃)で行うのがオススメです。
冬場低温障害を防ぐため発泡スチロール等の中で保存するのもひとつの方法です。
余談ですがサツマイモに適した温度と湿度管理で一年保存したサツマイモを口にさせて頂きました。
家庭ではここまでの長期保存は難しいですが、長期保存の変わらぬサツマイモの美味しさに驚きました。
使い残したサツマイモは輪切りやいちょう切り等使い易い大きさにカットして保存袋に平らに並べて冷凍保存すると便利です。
そのまま煮物、揚げ物、蒸し物に使えます。
さぁ、これから収穫後、貯蔵されて甘さがぐっと増した食べ頃の様々な品種のサツマイモが並びます。
ホクホク、しっとり、ねっとりと食感や色味の異なるサツマイモを楽しんでみてください。
あなたのお好みはどの品種でしょうか♪
食物繊維が豊富なサツマイモに、焼いてオリゴ糖が増したとろりとしたバナナをサンド!お腹に優しい簡単おやつです。
【サツマイモの焼きバナナクリームサンド】
❶さつまいもは皮ごと蒸し、竹串がすっと通る位柔らかくなったら輪切りにします。
❷バナナは180℃のオーブンで15~20分焼く。同時にココナッツロングも5分程ローストします。
(焼きバナナは冷めたら電子レンジで温めなおすとトロリとします)
❸サツマイモに焼きバナナをサンドし、ヨーグルトを添え、ローストしたココナッツとはちみつをかけて完成です。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。
旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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