◎1F
11月も後半だと言うのに、暖かな気温に季節を忘れそうになる日が続いていました。
ようやく山肌が錦に染まり始め、街ではクリスマスのイルミネーションが輝きを増しています。
今年も残すところひと月余りだと実感しながら、時の流れの早さに少々焦りを感じます。
寒気の到来で一気に冷え込むとの予報ですから、急な気温変化に身体が驚きそうです。
体調管理にも気を付けたいものですね。
地中海沿岸が原産の野菜でサラダやピザ等使われることの多い野菜です。
特に辛味や風味が一段格上の野生に近い品種「ルーコラ・セルバーティカ」(イタリア語は野趣に溢れ、ピリッとしたほろ苦さと葉を噛んだ口の中に広がる香りは、盛り付けたお皿をたちまちレストラン仕様にしてくれる存在感。
単体での使用より、他の野菜や肉、魚に合わせると特に風味が際立ちます。
一度好きになったら、クセになる味わいで、料理のアクセントとして活躍する頼もしい野菜です。
βカロテン、ビタミンC、ビタミンEが豊富に含みます。
加えて抗酸化作用の期待も高い緑黄色野菜です!
サラダで頂くことが多いですが、香り高い春菊のように使ってお浸しや胡麻和え、炒め物等にするものオススメです。
加熱によって香りもマイルドになり、また違ったルッコラの美味しさに出会えます。
さて、クリスマスや年末年始のおつまみにもピッタリ。
鯖のリエットとルッコラを組み合わせた鯖サンドはいかがですか。
リエットは鯖缶でも作れますが、今回は生鯖から作るものをご紹介します。
因みに我が家では鯖のリエットを使った「鯖のガレット」を年始の楽しみにしています。
中にフェーヴ(小さな飾り)を仕込むことで、フランスの「ガレットデロワ」を模したお気に入りの一品です。
ルッコラとリンゴやラ・フランス、柿等のフルーツとの合わせた冬のサラダもオススメです。
季節の移り変わりを感じながら、口の中で広がるルッコラの香り包まれたホリデーシーズンをお過ごし下さい。
【鯖サンド】
①バケットを横に切れ目を入れる。
②フライパにオリーブオイルを熱し、切れ目を広げて焼き色をつける。
③バケットにマスタードを塗り、ルッコラ、※鯖のリエット、スライスしたタマネ、好みでマヨネーズ(またはトマトソース)を挟む。
※鯖のリエット
鯖 半身~1尾(3枚おろし)
A玉ねぎ 1/8
ニンニク 1片
黒粒こしょう 10粒程
塩 ひとつまみ
セロリ、ニンジンの茎、タイム、ローリエなど あるもの
白ワイン 150ml
水 150ml
B塩
ケイパー酢漬け 小さじ2~
レモン汁 大さじ1/2~
レモンの皮
オリーブオイル
①鍋に鯖とAのクールブイヨンを入れる。(鯖が浸る程度水を足す)
②Aが煮立てば弱火にし5分煮てそのまま冷ます。
③粗熱が取れたら骨を除き、身をほぐす。
④レモン汁、ケイパー、塩、オリーブオイルで味を調え、仕上にレモンの皮を削る。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。
旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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