短い秋が過ぎ、気が付けばもう師走です。
今年は長い夏の暑さと秋の雨の影響で、葉物野菜の生育が滞りがちでした。
そのため、間引きや中引き野菜の野菜から採れる緑黄色野菜の葉が、大いに助けになりました。
全国的に野菜の生育の影響から価格高騰は続いておりますが、ようやく近郊生産者の方々の葉物野菜を手に取れるようになり、嬉しい限りです。
さて、週を追うごとに間引きで土の中の成長の様子を感じながら楽しませてもらったニンジンです。
英語名のキャロットの語源は豊富に含まれる「カロテン」が由来。
ニンジン約50gで大人の1日に必要とするカロテン量が満たされると言われるほど。
特に皮の近くに多く含まれるので、皮は皮付きのままや出来るだけ薄く剥くのがオススメです。
色素成分のβ-カロテンは体内でビタミンAに変換され、強い抗酸化作用も期待されています。
のどの粘膜や皮膚の健康をサポートし、細菌やウィルスから体を守るのにも大切な栄養素です。
今回はこの栄養豊富なニンジンの葉を使い、クリスマスに因んで食べられるリースをご紹介します。
ケールチップスと組み合わせれば見た目も本格的なクリスマスプレートが完成します。
■材料
・葉付きニンジンの葉
・ケール
・オリーブオイル 小さじ2~
・塩 ひとつまみ
【ニンジン葉チップス】
①ニンジンの葉洗い、水気をしっかり拭き取る。茎から葉を摘み取る。
②ボウルに葉を入れ、オリーブオイルと塩を加え優しく混ぜて葉全体に薄くオイルをなじませる。
③天板全体に葉を並べ、160℃に余熱したオーブンで5分焼く。その後150℃に温度を下げ、さらに5分焼く。葉がパリっとしたら取り出し、まだしっとりとしている場合は様子を見ながら更に2分~3分焼く。
するまで様子を見ながら焼く。
【ケールチップス】
①ケールは葉脈から葉をちぎり、同様にオイルと塩を加えてなじませる。
②160℃に余熱したオーブンで5分焼き、その後150℃に温度を下げて更に5分焼く。様子を見ながら必要に応じてて2~3分追加して焼く。
チップスをリースの様に盛り付け、お好みで乾燥オレンジや、素揚げしたレンコンやサツマイモチップスを飾れば、より華やかに仕上がります!
人参の葉はロースト後は触り過ぎるとポロポロになってしまうので、ピンセットや箸で優しく盛り付けると良いですよ。
パリッと軽いチップスはついつい手が伸び、おやつやおつまみにもピッタリです。
どうぞ楽しいクリスマスアドベントをお過ごし下さい。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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