大寒期に入りました。
2月3日の節分を過ぎれば少しずつ暦の上では春へと歩みを進めますが、しばらく寒さの厳しい日が続きます。
先日、頂いた酒粕で作った具沢山の粕汁は冷えた身体を温め、酒粕の豊かな風味を存分に楽しめました。
冬の汁物やスープは、特にこの季節ならではの格別の美味しさを感じさせてくれます。
ゴボウ
日本には中国から薬用として伝わったゴボウ。食用として定着したのは日本と一部のアジア地域だけと言われています。実はヨーロッパには「サルシファイ」という西洋ゴボウがあり、アスパラガスやセロリを煮込んだような甘さと独特の風味を持ち同じキク科ですが属性の違う日本のゴボウとは全く別物です。
日本のゴボウの魅力はやはりその「土のような滋味深い香り」。たたきゴボウやきんぴら、炊き込みご飯、鯛のあら炊きなど、伝統的な家庭料理で親しまれれるゴボウの風味は食卓に懐かしさだったり安心感をもたらせてくれるのではないでしょうか。
一方ここ最近はフレンチレストランやイタリアンでもゴボウを使ったスープやソース、ゴボウのコンフィ等で多彩な調理法で楽しめるようになり、ゴボウ料理は世界へも広がるのではないかしらと思っています。