VOL.4

2022.05.17

今回のメモを書いたのは 『北欧フェア』の催事担当バイヤー!

スペシャリティコンテンツ開発推進部
福光 正尚・上田 学ふくみつ まさなお・うえだ まなぶ

今年の北欧フェアは…

4回目の開催を迎えた、今年のテーマは「ヒュッゲから学ぶ、心地よい暮らし」です。 「ヒュッゲ」って、なんだかあまり聞きなれない言葉ですよね。 ヒュッゲとはデンマーク語で「居心地のよい雰囲気や時間」のことをいいます。 11月から3月まで、寒い気候かつ冬季の日照時間が短い(なんと午後3時に日没してしまう!)北欧諸国では、1日の大半を室内で過ごすことが多くなります。そのため、家の中で快適に楽しく過ごすことがとても重要だという考えが、デンマークを中心とした北欧の人々の生活や価値観に深く根付いています。

「ヒュッゲ」に隠された 幸福度を高めるヒント

毎年、国連によって発表される世界幸福度ランキングでは、その調査に参加した146ヶ国中、北欧5ヶ国が上位10位までを占めています。 経済指標だけでなく、社会保障制度や人生の自由度、そして自分自身の生活の満足度などの項目で調査されるこのランキング。特にコロナ禍では人と人のつながりといった、日常生活のあり方を世界中が見直しています。その中で、幸福度ランキング上位を占める北欧の「ヒュッゲな暮らし方」が注目を浴びています。 この「ひとりで過ごす時間や空間」だけでなく、「人と共有する時間や空間」でも感じる心地よさを大切にするという考えは、現代の日本人にとっても大切なことだと感じ、『家族や友人との時間を大切にする』『自然を身近に感じる』『心地いい空間作りを心掛ける』『物を大切にする』の4つをお手本とした幸せに過ごすヒントを是非、お客様にご紹介したいと思いました。

街全体で取り組むサステナブル

数年前に出張でデンマークのコペンハーゲンを訪れた際、サステナブルに関連したお店や飲食店などの情報がたくさん書かれた「サステナブルMAP」を観光客やサステナブルに興味のある人々に配布し、街を上げてそれらに取り組んでおり、とても印象に残っています。 私もその中の何軒かのショップを訪れたのですが、食品と日用品専用のバルクショップ(※)や、先進的なサステナブル雑貨に特化したお店など、多様なお店がたくさんあるのに驚きました。「サステナブル」と一言で言っても、そのニーズは多岐に渡り、それらのニーズに応えることができるお店が多数あることが大切だと感じました。

※バルクショップとは、業務用のロットで仕入れたものを個人向けにバラ売り、もしくは量り売りするお店のこと。 今回の北欧フェアでは、キャラメルのバラ売りや水耕栽培ステーションなど、自然を身近に感じたり、ご家族で一緒に楽しんでいただけるアイテムをご用意しています。ぜひ楽しみにしていてください。

コペンハーゲンのバルクショップ。ここでは、洗剤や石けん類が売られていました。

日常生活で取り組むサステナブル

デンマークは自転車大国で、通勤通学やプライベートにおいてもたくさんの人が自転車を使用し、車での移動を極力控えているのが印象的でした。 道路も車道、自転車道、歩道と3レーンあり、それぞれが安心して通行できます。 ただ、横を走る自転車のスピードは尋常でなく、競技レベルの速さ。台数も多くて運転は難しそうでしたが、地元の人は事故無くうまく流れにのっていました。でも、うかうか自転車レーンを歩いていると遠くから怒られるのでご注意ください。 それはさておき、私も近い距離は自転車で移動し、地球の環境と自身の健康に配慮しています。いつか日本でももっと自転車が住みよい街になるなど、街全体でサステナブルなことに取り組んでいけたらいいなと思っています。
デンマークでの一コマ。自転車用のレーンがきちんと整備されていました。

北欧フェアを通して…

北欧の人々は皆、どんな人とも分け隔てなく接し、とてもフラットだと強く感じました。 またフレキシブルな働き方、新しいジャンルでのビジネスの立ち上げなど、先進的な取り組みも行われています。 人との繋がり方、ゆとりをもった穏やかな暮らし…北欧のマインドを私達の生活に取り入れて、より良い日常生活を過ごしていけたらと思っています。

『北欧フェア』詳しくはこちら

PROFILE
 
福光正尚

入社後、紳士服やこども服の売場を経て、2019年より『東欧フェア』やアート催事を担当している。大学時代にデンマーク語を専攻。

上田学

入社後、支店勤務を経て、2015年より『クリスマスマーケット』や海外フェアなどの催事を担当。話をすることが好きで、「阪急うめだ本店催しチャンネル」にも多数出演中。

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